知的障害と発達障害の子どもたち (SB新書 648)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815621636

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  • 思春期の発達障害の子どもへの対応のヒントが欲しくて読みました。

    ・自立に必要なのは【自己決定力】と【相談力】
    ・思春期以降の支援は【支援付き試行錯誤】
    ・本人が【マジョリティとなる場所】を選ぶ


    -----説明-----
    【自己決定力】
    ・本人がやりたがることは犯罪行為や危険を伴う行為でなければ基本的にやらせてみる

    【支援付きの試行錯誤】
    ・本人がやりたいと思ったことをやってみる。その結果、本人が次にどうするかを考えることに、大人は丁寧に付き合っていく。
    ・失敗するのが目に見えているときにも助言は控える。予想通りに失敗しても絶対に責めない。
    ・浮き沈みを支えながら、本人が試行錯誤を続けていけるように援助するのが大人の役割
    、1人で何もかもやるのは難しい場合もあるので、親や先生が情報提供や相談といった形で手を貸す。

    【マジョリティになれる場所】
    ・子どもにとって相性のいいコミュニティを探すのはとても重要なこと
    ・自分がマイノリティとして置いていかれてしまうような場所ではなく、自分がマジョリティとして健全に競い合い、助け合うことができる場所をつくっていく。そういう場所をなるべく多くつくり、そういう仲間と過ごす時間を増やしていく。そうすることによって安心感や達成感を得やすい生活が整っていく。

    【進路】
    適切な支援を受けながら自分で進路を決定し、自分に合った生活や環境を整えた方は、成人期に落ち着いて過ごせる

  • 勉強になりました。発達障害も名前が変わり、捉え方も変わっていくのだろうなと感じました。支援や制度を知り、一人ひとりが生きやすい世界を作っていけるといいなと思いました。

  • 分かりやすい良書。知的障害児への対応の基本を知る事が出来る。

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著者プロフィール

信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授。東京大学医学部医学科、東京大学附属病院、国立精神・神経センター武蔵病院、横浜市総合リハビリテーションセンター、山梨県立こころの発達総合支援センター所長、信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部部長を経て、2018年より現職。博士(医学)

「2020年 『障害者・障害児心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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