よくわかるヒッグス粒子 (図解雑学シリーズ)

著者 :
  • ナツメ社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816353079

感想・レビュー・書評

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  • 古典物理から始まって、30年前に高校の物理で教えていたような内容(当時でもブルーバックスに載ってるような、その時点での最新の内容は教えてなかったけど)を通って、やっと最新の物理学まで。

    全く興味の無い人にはチンプンカンプンだろうけど、
    一応の教養のある人だったら、
    わかり易く書かれています。

  • ふーむ・・・

  •  今年7月のCERNの発表を受けた一般向け解説本。前半は相対論や量子論の復習。そのあとゲージ理論とは何かを電磁気学をもとに見て,素粒子論の標準模型を紹介。そして加速器による素粒子の探索の概要へ。
     詳しく知らなかったが,ヒッグスメカニズムが必要になるのは,力を伝えるゲージ粒子のうち,弱い力のウィークボソンだけが質量をもつことを説明するためだったらしい。これが南部さんの自発的対称性の破れで解決される。エネルギーが下がって相転移が起こり,電磁力と弱い力が分かれたのだ。
     内容はそれほどもりだくさんというわけではないけれど,加速器の話が意外と詳しかった。電子ー陽電子型と陽子ー反陽子型の違いとか。陽子のバンチとかルミノシティとか。バックグラウンドが厖大なものになることなども強調。加速器実験の苦労がしのばれる内容だった。

  • 以前同じ著者の燃え尽きた反宇宙という本を読んだが、それに比べて、質量の起源に重きをおいた内容である。今年になってヒッグス粒子が発見されたことを記念して発売された本である。質量というのは、真空中にあるヒッグス粒子が素粒子に作用する抵抗である。それを発見するには高エネルギー状態を作り、ビッグバンの状態に近づけて、しかも各種ノイズを除去して観測しなければならないということである。学問的には重要なことだと思うが、これを発見したからといってこれが人間社会の何に役に立つのか不明である。

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著者プロフィール

広瀬 立成
1938年、愛知県生まれ。
首都大学東京名誉教授。理学博士。

「2015年 『もったいない社会をつくろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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