マクロビオティック食事法 上

制作 : アレックス ジャック 
  • 日貿出版社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784817070012

感想・レビュー・書評

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  • 人類は文明の下で絶滅の危機に直面している。
    要因は二つ、心身両面の退化、それと核戦争。しかも核戦争は心身面の退化が必然的にもたらす症状である。こんなくだりからこの本は始まる。この本は、食事法についての述べているのだけど、実は世界の社会平和の解決策を提示している。しかも決して論理を飛躍させているわけではないのだ。ぶったまげた。

    『マクロビオティック食事法<上>』
    著者:久司道夫/久司・アヴェリン・偕代 出版:日貿出版社 1800円

    身近に「マクロビ」をやっている人が結構いる。
    話を聞くと食べ物には陰と陽があって、玄米とか食べあわせが云々・・。
    何のこと?実は菜食主義と何が違うのかよくわからなかった。
    でも雑誌にのっているレシピを見ても、実際に食べてみても確かに体によさそう。

    頭でっかちな僕はどうも原理原則を一辺頭に入れてみないと気がすまない性質。
    で、図書館でさがして硬めの本を借りた。

    確かに、心臓疾患、癌、精神病、免疫力の低下、アレルギー等などの身体的な症状は、自分の周りでも頻発している。日夜殺人、家庭崩壊、経済不安とか、いじめ、モンスターパレンツとか、なにか世の中おかしくないか?と思わざるを得ない事件や事柄が発生する。また、この国の社会制度や教育制度は混乱して久しい。環境問題もそうだ。花粉症じゃないことを見下す人までいる。みんないつも誰かのせいにしている。そしてテレビの取材を受けた殺人犯の隣人は「いやおとなしい普通の人でした。」とさらに不気味さを際立たせる。

    この本はそんな世の中の問題の原因の根を特定して
    解決策のひとつを指摘することに成功していると思う。

    心身の荒廃が顕著になったのは食べるものが変わったから。土と体がかけ離れてしまったから。

    食べ物は命。命で命を育む。

    センチメンタルな意味ではなく、本当に生きているものを食べる。
    季節と体内環境によって薬にもなる。毒にもなる。だから食べ方や調理の方法も大事。

    何をどんな風に食べればよいのか、そうすると心身がどんな風になるのか。
    自分の命のため、子供の命のため、社会のため。
    一番大事なことを理解する原理を教えてくれる本です。

    よく噛んで食べるとあごが疲れて、沢山食べれなる。ちょうど腹八分目。

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著者プロフィール

東京大学法学部政治学科卒業。同大学院国際政治学修了。マクロビオティックの提唱者・桜沢如一(食養研究家・思想家)に師事し、1949年に渡米。アメリカ・ボストンを拠点にマクロビオティックの研究や普及に努める。クシインスティチュートインターナショナル代表、久司財団会長、イーストウエスト財団会長、社団法人日本緑十字社社長。

「2010年 『新マクロビオティック 食材とレシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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