キスカ 撤退の指揮官

著者 :
  • 産経新聞出版
3.67
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819110686

作品紹介・あらすじ

米軍完全包囲の極寒の島から、五千二百人の日本兵を救出した木村昌福の生涯。太平洋戦史に残る快挙の真相!三船敏郎で映画化もされたキスカ島撤退作戦の全容と、作戦を成功させた指揮官の全貌を、今日的視点で描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2021年4月4日読了。

    旧軍軍人で好きな方をあげるなら、木村昌福と山口多聞の二人。

    木村昌福はキスカ島撤退作戦を指揮し、5,200人一人残らず撤退させ損害もゼロという奇跡に近い作戦を成功させた。

    「八月十五日に吹く風」松岡圭祐の小説にもなっているが、海軍軍人らしからぬ人柄は現代でも人の上に立つ人であれば、参考にできるところが多い。

  • 奇跡と称されたキスカ島からの撤退戦を指揮した、木村昌福少将の伝記本。
    海軍全体の話ではなく、木村少将の動向を生存者の記録や証言から追った内容で、専門用語も少なく読みやすい。
    途中、牟田口廉也とインパール作戦の話題が突然挟まり、彼と木村少将の姿勢とを対比しているのは中々面白い。

  • 2010.11.7追記
    「歴史的事実に反する記載がある」とのレビュー発見
    日本は日米開戦後空母を一隻も建造しなかった(P97)
    ミッドウェー海戦で最初に蒼龍と飛龍が沈没した(P110)
    など

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1963年、福岡県生まれ。89年、産経新聞社入社。新潟支局、社会部、経済本部などを経て、社会部編集委員に。2015年、産経新聞社を退社。著書に『未帰還兵(かえらざるひと) 六十二年目の証言』『チベットからの遺言』『「冒険ダン吉」になった男 森小弁』『キスカ島 奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯』『魂還り魂還り皇国護らん 沖縄に散った最後の陸軍大将牛島満の生涯』『戦地からの最期の手紙 二十二人の若き海軍将兵の遺書』『アッツ島とキスカ島の戦い 人道の将、樋口季一郎と木村昌福』など。著書に『未帰還兵(かえらざるひと)六十二年目の証言』『チベットからの遺言』『キスカ島奇跡の撤退 木村昌福中将の生涯』『魂還り魂還り皇国護らん 沖縄に散った最後の陸軍大将牛島満の生涯』など。

「2017年 『極秘司令 皇統護持作戦 我ら、死よりも重き任務に奉ず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

将口泰浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×