- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784820116912
感想・レビュー・書評
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タイトルからすると、リーダー論とはなんぞや!の理論書や、難解な哲学書的な本かと思われるかもしれないが決してそんなことはなく、
書かれている内容はごく日常にも他人に対してあぁこう接したいな!こう考えられるようになりたいな!と思えるものばかり。
基本的な登場人物は3人。
牧師、教授、そしてマイケル。
上述の2人が、リーダーたるマイケルの在り様などを踏まえ、陥りやすいパターンや理想的な奉仕者型リーダーの兼ね備えている要素はなど、
キリストの言動や彼の弟子たちの関わり方からリーダー論を展開していく流れ。
もし読む時間が無いのなら、
邪道ではあるけれど第21章だけ読んでもいいかも
(この章がそれまでのキーポイントのまとめになっている)・・・ダメ?
個人的にはかなり楽しめたので星4つ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サーバント的発想
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キリスト教・聖書を引用しながらのリーダーシップ論。
イエス・キリストはサーバント・リーダーシップのモデルであるとする考え方は、個人的には納得感があるが、
日本人に一般的に受け容れられる考え方かどうかは難しいところ。紹介する相手を選ぶ本。
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2種類のリーダー「リーダー優先(リーダー・ファースト)型」vs「奉仕者優先(サーバント・ファースト)型」
サーバント・リーダーシップのモデルは、「イエス・キリスト」
精神的意義 vs 世俗的成功
ピラミッド階層構造の上にいる人に対して働いていると・・・・、
上司は責任を負い(responsible)、自分の仕事はその上司の気まぐれや願望に対して対応する(Respond)ことにあると思い込んでしまう。
その結果、行動に最も近いところにいる現場の第一線の人から離れて、組織の全エネルギーは階層構造の上へ上へと向かって動き出してしまう。
「一番先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい」(マルコ福音書9章35)
「あなたがた皆の中で最も小さい者こそ、最も偉い者である」(ルカ福音書9章48)
コーチングは、奉仕者型リーダーシップの最も重要な要素。
ひとたびゴールが明確になったら、奉仕する心を持ったリーダーは、部下のまわりをうろつき、『部下に答えを教えること』をすべき。
潜在能力を持った部下を預かったならば、その力を開花させ、勝利者にさせることがリーダーの役目。
1.まず最初に、何をなすべきかを言わなくてはならない。
2.どう、なすべきかを示さなければならない。
3.させたいと思うことをやらせてみせること。
4.部下の動きをよく見つめること(観察)。
5.進歩すれば褒め、そうでないときは再度方向付けをすること。
(=山本五十六の考え方と同じ)