情報を共有し、活用する技術: コンサルタントがその秘訣を明かす (実務入門)

  • 日本能率協会マネジメントセンター
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820743354

感想・レビュー・書評

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  • 情報の共有・活用を進める心構え>判断基準は機密性>必要・不要を考えるのはやめる。どんな情報が、どこで誰の役にたつかわからない。>要・不要と考えるのではなく、機密か否かが共有化の判断視点。>機密を守る必要がないものは、原則として、共有化する。

    情報は活用されて進化する

    言い訳>情報を共有し、活用する以前のコミュニケーション上の問題が大きい。
    諦め、甘え、不安、無関心を謙虚に分析して前向きに対処する。
    仲間や組織での積極的なコミュニケーションに、やりすぎはない。

    本当の意味での情報活用のメリットを体験したことがない人は、まるで自分が王様になったかのように、自分が今欲しい情報がそのままの形でデータベースから提供されてくるものだと錯覚してしまうのです。知識や知恵の創造過程で、そんな都合のよい情報を期待しても無駄です。

    情報共有の意義は、共有している情報を検索することで、発想のきっかけを与えてもらったり、情報のありかを示唆してもらったり、情報整理の枠組みでアイデアを提供してもらったりすることにあります。具体的にはそこから既存情報を収集する時間が短縮できたり、アイデアを要領よくとりまとめられたり、より有意義な発想をとりいれることができたり、といった成果を体感できることが重要です。

    「ルールをはっきりさせれば、情報の共有・活用はできる」>ルールを厳密にすると、強迫観念から情報提供が消極的になる。>「入れないより入れた方が良い」「気づいたら習慣化していた」が理想>「推進者たる者の3つのアクション」の体得が成功へのバイブル

    3つのアクション>情報の共有・活用の目的や意義をきちんと伝え、お互いにしっかりと納得する。>うっとうしがられても、こまめに情報の共有・活用を促す>協力してくれた人に感謝の意を伝える。さらに外部には情報を共有・活用できる仲間や組織を誇る。

    「共有する情報は「中身」にこだわる」>情報共有活動が形骸化するのは「形」にこだわるから。>「形」ではなく「中身」にこだわって情報を共有する>ルールの遵守ではなく、情報の中身に共有化の価値を見いだす。

    「情報のレベルを3つに分けて理解する」>情報化社会とは、情報が資源として価値を持ち、機能していく社会。>情報のレベルを「データ」「情報」「ナレッジ」に分けて理解しよう。

    >情報の意味を理解して、その活用ポイントを的確に捉えることが重要。

    「情報の背景を読む」姿勢は、共有・活用する上でたいへん重要な心がけです。いつも意識していきたいものです。

    例外時、異常時の対処法>よいマニュアルはうまくいくときの情報だけでなく、うまくいかなかったときにどうすればよいのかまで情報提供されています。本来、マニュアルは何回かやるうちにやり方を覚えてしまうので不要になっていきます。再度、マニュアルが必要になるのは、異常事態や例外事象が起こったときです。その時に参照して役に立つ情報が得られることがよいマニュアルの要件です。

    マニュアルに書かれるべき3つの内容>その行為の方法、その行為の目的・意義、例外時・異常時の対処法

    ポジティブな情報は何もしなくても流通しやすいものですが、ネガティブな情報は流通しにくい物です。リスク情報とうまくつきあうコツは、ネガティブな情報をアクティブに出して共有するという態度です。「悪夢のブレーンストーミングをしよう」というぐらい積極的にリスク情報を顕在化させる工夫をするぐらいでないとリスクに関する情報共有はスタートできません。

    失敗情報を共有化するための工夫>失敗情報発表の場の運営方針として、謝罪の言葉を発することを原則禁止にするぐらいの方針のほうがいいでしょう。>失敗情報から得られた教訓などを広く学習し、これからに活かすことが目的です。

    ミーティングにおけるグランドルールを決める>ミーティングの必要性や意義を参加者全員で共有する>参加者が意義を感じないミーティングは、情報共有効果が低くなる。

    発言者の勇気を賞賛する>情報共有ミーティング>相互に勇気を出し合えるようにする>まずは、勇気の大切さを相互確認します。>組織的に勇気の重要性が認識されていると、実際に勇気を出して発言する際に「これから勇気をだして意見を言います。実は・・」というように会話の中に「勇気」という単語が使えるようになります。「勇気」という言葉が使えると、気持ちが楽になります。

    ☆小さい悩ましさを解消する>あと一歩の親切さを持つ>変革の最初の時点での現場の小さい悩ましさを解消する。>面倒なレポーティングを現場に求めず、自ら現場に出向いて確認する。

    個人個人が自分の個性、専門性を追求する。
    それぞれが、情報を共有化したいと思われる人になる。>そのことが組織の更なるレベルアップにつながる。

  • 実用性高し!さすが、日本能率協会コンサルティング本です。。。

  • 説明が抽象的なので、もうひとつイメージしにくい。言わんとする要素はわかるので斜め読み。繰り返しも多い。役立つことはあるがじっくり読む本ではないかな。

  • 知的創造を行うための土壌としての「情報を共有し、活用する」ための具体的なプロセスについて網羅的に書かれている本。

    仕事にて対応中の案件において、考えの視点をまとめる際に、非常に役に立ちました。
    これで、1800円ならば安い!

    個人的には、(時間換算的に)数十万円分の価値を見いだすことが出来た一冊。

  • 社内整理や社内の組織変更などに伴う
    モジュールづくりや仕組みづくりに参考になる知識(まあ、当たり前といえばあたりまえのことですが)として、役立ちます。

  • 鶴巻336ニ

  • 組織としての情報の扱い方、その組織を形作る各個人の情報意識、情報の作成段階から運用段階までやれることは山のようにあるんだと再認識。とても勉強になります。


    まず最初にカテゴリ全体の説明があった後にそれぞれの内容を掘り下げて説明する形式なので、読みにくい、もしくは無駄が多いと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、その反復でかえって理解が進み易いと思います。

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著者プロフィール

株式会社日本能率協会コンサルティング(JMAC)
日本能率協会コンサルティングは、1942 年に設立された日本初の経営コンサルティングファーム。戦略・R&D・生産・オペレーション・IT 等、日本内外の企業に対し、年間2500 以上のコンサルティングプロジェクトを展開する総合コンサルティングファーム。特に製造業支援に強みを持つ。

「2022年 『スマートファクトリー構築ハンドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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