エコハウスのウソ 増補改訂版

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822200534

作品紹介・あらすじ

その省エネ、実は増エネかも。
40の誤解と1つのホント

気鋭の環境学者が最新のデータで「常識のウソ」をただす。
2020年義務化の新省エネ基準も解説。

東京大学で省エネ住宅を研究する気鋭の研究者が、実証データやシミュレーション結果をもとに、一般ユーザーや住宅関係者が信じて疑わない“エコハウスの誤解”をバサバサと斬っていく。初版発行後に明らかになった新たな知見や、2020年の「省エネ基準義務化」などについて大幅に加筆。ユーザーにとってもプロにとっても、「本当のエコハウス」をつくるために必読の1冊。
160ページ大幅増&大幅改訂の最新版!

【主な内容】
 プロローグ 省エネ基準義務化
 第1章 人と気候
 第2章 建物の外皮性能
 第3章 冷房
 第4章 夏への備え
 第5章 吹き抜け・大開口
 第6章 暖房
 第7章 再生可能エネルギー
 第8章 電気

感想・レビュー・書評

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  • エコハウスについての正しい理解を深めてもらうための本。
    建設業界に属する者として読んでおきたい一冊であり、どうすればより快適な住宅に住む事が出来るのかについて書かれている。
    住宅には断熱と気密が重要で有り、それを上手くコントロールすることが重要である事、そしてHEMSや自然エネルギーのようなよく聞かれるエコ方法の有効性などにも触れており今まで読んできたエコハウス系の中で一番読みやすい本であると感じた。続編も出ているのでそちらも読んでいきたいです。

  • 住宅の環境設備に関して勉強のため購入

    世間一般で何となく思われている断熱・気密・冷暖房や再エネ等の間違った認識を科学的根拠に基づいて訂正していく内容。自分も思い込みで勝手に決めつていたことや、いろんな説があって実際どうなのかが分からない内容に関して根拠込みで理解できたので今後の実務に活かせる本だった。再生可能エネルにーに関しては年々状況が変わっているところなのでこの本が改訂された2015年の考え方は少し参考になりにくいところもあった。


    備忘録
    ・冬を旨とすべし
     徒然草の一節に「家の作りやうは夏を旨とすべし」とあるが、夏の通風などを意識しすぎると冬寒い家になってしまう。年間で冷暖房なしで通風のみにより快適に暮らせる期間は1割程度。一方暖房が必要な期間は温暖地でも6割と非常に長い。断熱は冬基準で考えることで夏の暑さも防ぐことが出来る。

    ・気密性が肝要。どれだけ断熱性を上げても気密が悪ければ内外の空気は非制御下で入れ替わってしまう。機械換気もまともに機能しなくなる。

    エアコンに関して
    ・年間での冷房の消費エネルギーは暖房や給湯器・照明家電に比べると非常に少ない。(年中使用するため)
    ・フルパワーで稼働しないエアコンは効率が落ちるのでいたずらにハイパワーのエアコンにすれば良いという訳ではない。APFが高いエアコンを選び、フルパワー稼働しないと予想される物はデュアルコンプレッサーを選ぶ。

    ・卓越風は周囲の建物状況によって異なるのでデータから読むのが困難。どこから吹いても取り込めるような窓をつけておくべき。

    ・夏専用の対策はあまりやりすぎると冬に悪い影響を及ぼす事がある。断熱だけは夏冬共通で使えるのでまずは断熱性を上げること。日射遮蔽はほどほどに。

  • 建築系のブログで紹介(住宅の性能を考えるうえで唯一読む価値がある的な感じで紹介)されていたことから読んでみた。

    (感じた要点)
    ・高気密高断熱が必要
    ・吹き抜けはだめ
    ・窓の配置、大きさには気をつけて設計が必要
    ・夏より冬を重視した家づくりをすること
     (冬のほうが室内外の温度差が大きい=エネルギーを消費する=エコを目指すなら冬をよく見て設計すること)
    ・エアコンはとても効率が良いので活用が良い、が、エアコンの能力を発揮(空気は熱を伝えにくい)できる住宅設計が必要。でもそれが難しい。
    ・太陽光や蓄電池での電気利用ではエコ≠電気、平時には蓄電池不要で、非常所でも発電機など代替手段のほうが安い

    所々で例えが出てきたが、当方にはやや分かりにくかったり、わざわざそこまで簡易化して解説しなくてもと思った箇所が見受けられた。
    それなりに知っている内容が多かったから、そう感じたのかもしれない。

    高気密高断熱住宅やエコとは何かを丁寧に説明していると思う。
    しかし、具体的にどうしたら良い住宅を建てられるのかまでは言及できていなかったので、そこが残念。
    もっと実践的な知識が欲しい人には物足りないかもしれない。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/747685

  • タイトルのせいで反SDGsのトンデモ本かと思ったら真っ当な内容の本だった。

  • エコハウスの概要。非常にわかりやすい。

  • なんとなく読んでみた。

  • ふむ

  • 住んでいる家の光熱費に関する省エネや節約に対して、イメージ先行で認識されている事について客観的に検証している。東大の先生が。

    夏の節電にクーラーがよく目の敵にされるが、それよりも給湯関連の方が影響は大きい。熱中症のリスクも踏まえて何を節約するかを考えるべし。

    高気密・高断熱の住宅に興味があり、辿り着いた本書。それが主の内容ではなかったが、客観的なデータに基づいた分かりやすい表現で勉強になった。

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