NTT30年目の決断 脱「電話会社」への挑戦

  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822215880

作品紹介・あらすじ

『“課題先進”の通信業界を待ち受ける

「成熟化・土管化・同質化」の三重苦に先手

 裏方に回る10兆円企業の戦略を徹底解剖』



民営化30周年の節目を迎え、NTTは大きな変貌を遂げようとしている。

通信業界では市場の「成熟化」、米アップルや米グーグルなどの台頭による「土管

化」、端末やサービスの「同質化」という三重苦が鮮明となりつつある。NTTはこ

うした環境の変化を踏まえて先手を打ってきた。北米進出を加速し、国内では、

ICT(情報通信技術)の利活用を推進する“裏方”に転じた持続的な成長を目論む。

不毛な販売競争と決別し、ゲームチェンジを図ってきた同社が目指すのは、脱「電話

会社」。そのためには従来の自前主義へのこだわりを捨て、長年築き上げたブランド

の希薄化もいとわない。本書では、遂に“目覚めた”NTTの戦略を徹底分析する。

感想・レビュー・書評

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  • OTTとの直接対決を避け、裏方触媒に徹すると表明して主役から降りたNTT。世界戦略の中心であるコムとデータの好調を賞賛しつつ、裏方触媒領域にはIBMやAccenture等の強力な競合がいて、下手すると裏方触媒の土管になると懸念。光卸を巡る話やドコモ凋落話は、通信業界の勉強になるけど面白くはない。AppleやGoogleとの直接対決を回避したのに、スマデの普及が一巡したら、Apple SIMとProject Fiが牙を剥いてくるかもという話が最も震えた。

  • 同業界に勤める関係から目を通してみたが、直接係る話もあり、最後まで興味をもって読めた。

    現業や種々の情報収集を通じて、ここ最近のNTTグループが抱える現状は自分なりに理解しているつもりだったが、体系的かつ網羅的に整理されている本書を読んだことでより具体的なイメージがつき、かつその現状と通信業界の今後の展開を見据え、裏方で日本を支えるというNTTグループの決意が伺える。

    事実ベースの書物としては、やや大袈裟な言い回しが気になったものの、それはそれで読み手を飽きさせない効果があると思える部分もあり、実際のイメージがつく分読み物としても楽しく読めた方だと思う。

  • NTT大好き(?)日経BPさん、の本。

    恒例の巨大コングロマリッドNTTを深読みしていくシリーズ。深読みしすぎな部分もまたあり。なぜ紙面ではあんなに叩くのに、本まで出してくれるのだろうか。
    先輩に貸したら帰ってこなかったので、中身については後程。

    新宿紀伊国屋で購入。

  • テレコム業界誌「日経コミュニケーション」記者によるNTTを巡る業界本シリーズの最新作。

    日コミのこの手のシリーズはどこまで分析に深く踏み込むかで質にけっこう差があるのだけど、今回はまあ良くもなく悪くもなく。ここ数年のNTTグループは急速なグローバル展開、NTTドコモの苦戦、光コラボレーションモデルによるNTT東西のビジネスモデル転換とかなり環境が大きく変わってきているので、そのあたりの流れを網羅的に抑えるには役立つが、新鮮味のある分析があるわけではないという印象。

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