- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822220631
作品紹介・あらすじ
JR西日本の脱線事故、中国で起こった大規模な反日デモ、ニッポン放送株をめぐるライブドアとフジテレビの攻防…。本書は、日常的に起こり得るリスク事象を、リスクマネジメントの視点から追いかける。リスクの背景を分析し、類似する事象の発生とその波及への対処を企業レベル、担当者レベル、そしてビジネスパーソンレベルで伝授する。ビジネスパーソン一人ひとりが、リスクを的確に判断し、行動を起こす能力「リスクリテラシー」を身につければ、組織は危機に強くなる。21世紀を生き抜く「勝者」の条件は、危機への強さ「リスクリテラシー」である。
感想・レビュー・書評
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読了:2011/11/19
この本の言う「リスク」って何なの?
その定義もなく、いきなり「最近のリスクの概況」という章がおかれ、振り込め詐欺や、六本木ヒルズ回転ドア事故や、イラク人質事件などが雑多に並べられている(イラク人質事件の記述は筆者が人質たちに対してどういう感情を抱いていたかよく分かる、中立性を書いた文章で、読んでいてイライラした)。
p.193からは長崎女児殺害事件が取り上げられるが、「リスクの概要」という節では事件の経緯が述べられ、「リスクの本質」という節では被害家族の勤務先は新聞社とか、同級生の心のケアの話とか、ネットでの氏名掲載などが記述されている(これらのどこが本質?)。
…要するに、「起きちゃった(あるいは起きそうな)良くないこと」をすべて一緒くたに「リスク」と呼んでいるのだ、この人は。
そんなムチャクチャな理解でリスクを語る人に「リスク・リテラシー」とか言われてもな…
久々に、パラ読み15分で投げ出してしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
参考書として考えると有益な本。事実と概念の説明に終始していて、ためになります。もちろん筆者の考える概念の妥当性は吟味すべきですが、それはこの本を読んだ各人が考えることでしょう。文章としての面白さは皆無ですが、それはハナから期待していません。