- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822243302
感想・レビュー・書評
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「理系」という表現が適切かどうかはよくわからないが、これまでとは違う視点が経営に必要であることはよくわかる。
少し古いものだが、今も企業経営を取り巻く環境は変わっていないと言うか、ここで指摘されている様な問題は拡大しているのではないかと思い。
一時期非常に大きく取り上げられたMOTというのを耳にする機会が減った気がするが、多分本質ではなく表面的な捉え方をされてしまったということなのかとも思う。まあよく考えると、MBAも似た様なものだったのかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わったら捨てても良い本を消化していくシリーズ
たぶん、どっかの図書館のリサイクル本コーナーから拾ってきた本書。
そもそも文系だの理系だのってくくり方が好きじゃないんだが、まあそれは置いといて。
理系の~って言ってるわりには割と感情論的論理が多く、日本人は誠実で真面目とか手先が器用だからものづくりが~とか定性評価面の側面が大きく、いまいち説得性に欠ける。しかも例として挙げているケース・スタディもごく一部の事象にすぎず全体感が伴っていない。日産の事例が良く出てくるけど、ぶっちゃけ「経営」って言っても、業界・業種・収益構造・企業規模などが異なれば手法も変わってくるわけで、一部の企業の事例だけを用いて一般化するのは無理があるというそれこそ、もう少しデータ重視、場合分け重視の定量分析をしてほしかった。というのが率直な意見。
まあ、ビジョンと哲学がないといけない(とかいう結局のところ精神論)の部分はまあそうだろうなと思う部分もあるし、アメリカズカップ出場の時の経験談とかは普通に面白かった。「理系の経営学」なんてカバー範囲の広すぎる話じゃなくて、もっと「アメリカズカップへの挑戦」とかってテーマを絞って、そこに官僚的な考え方、感情論的なアプローチの駄目さとか、筆者の意見を盛り込んだほうがよかったんじゃね?って思いつつ、まあ拾った本に高望みするのも良くないので、一気に読み終えた。 -
【私の本棚】経営システム工学科を志望した理由が詰まっている.
技術者が経営を勉強する必要があると感じた一冊 -
Business administration by scientific thinking ―
http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P43300.html -
理系の筆者が経営者になった場合の心得や利点を紹介している。
理系なら論理的に物事を判断でき、経営者とはそれの連続であるということ。
論理的な経営。
経営とは価値を創造する活動。 -
技術経営の大学院を目指すきっかけとなった一冊。そういう意味ではかなり自分に影響力を与えたことは間違いない。著者がヨット大会への出場経験等を通じて感じた理系の人間が経営を行うことへのニーズが強く書かれている。設計学と経営学の共通点は、自分にとって非常に興味深かった。実際に技術経営を学ぶ中で思うのは、設計学の考え方と経営学の考え方にはかなり接点が多い。
東大のTMIについても紹介されており、(書かれた当時はまだできておらず、著者がその後設立に携わる)進路に迷っている理系大学生は一度読んでみると面白いと思う。 -
実際に社長になる前に読んでいた本。「社長」を強く意識した。自分でも「社長」になれるかも?と思った。
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私が受け取ったメッセージは下記です。
(1)経営と設計は似ている。
(2)どちらも総合化の作業だからである。
(3)教育では分析しか教えられない。
(4)構成力がある人は問題を発見して、それに対する解決法のコンセプトを提案する。
(5)構成力のもとはフットワークである。