早朝会議革命~元気企業トリンプの「即断即決」経営

著者 :
  • 日経BP
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822243517

感想・レビュー・書評

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  • 要約
    早朝に会議を行うことで、より多くの人に参加してもらえる可能性増える。また、ほとんどの場合、頭が疲労していないので、会議の効率がよくなる。会議だけでなく、コミュニケーションにも同様のことが言える。
    実際の行動
    朝、仕事に取り掛かる前に、チームのメンバーとコミュニケーションをとる。
    └自身の準備が始まる9:30より前に出勤している人を対象に行う。

  • 即断即決の会議術。

  • 私が嫌いなブレインストーミング。
    なぜブレインストーミング会議が良くないかということも書かれている本。会議の議事録も読んでるとスピード感があって引き込まれるし、経営の話も具体的を出しながら、なかなか論理的に書かれていて読みやすい割に充実してました。
    上手な経営というのは、やっぱり社員全員が同じ認識や価値観を持っていることだなと思います。個性はあっても、黒いものを見て、黒だと言えるようなリテラシーはある意味金太郎飴でないといけないんだなと思いました。

  • スピード経営で注目されている
    婦人下着メーカー”トリンプ”では
    早朝会議が毎朝行われているそうです。

    この会議によって低迷していた会社は立ち直り、
    シェア拡大と16年連続の増収増益をもたらしています。


    本日ご紹介する本は、

    このトリンプの早朝会議を
    ライブ形式で会議の進行を見せてくれる1冊。


    ポイントは
    「毎日やる」

    毎日の会議と週一回の会議では、
    物事が進むスピードが5倍違います。

    会議で宿題になったことを、次の会議までにやるという
    日程設定のやりかたは多いと思います。

    そんな場合、会議が毎日あるということは
    基本的な宿題の期日は明日です。
    週1回の会議にくらべて5倍のスピードになります。


    毎日会議に時間をかけるのは効率が悪い
    と思うかもしれません。

    でも、そのことで経営のスピードが5倍になるなら
    効果は大きいと思います。

    いくら効率がよくても、結果がでなければ
    意味がありません。


    「効率」

    とはいっても、毎日会議に時間を使ってしまうと
    本来の業務をする時間が少なくなります。
    そこで、トリンプの早朝会議では、
    1テーマ2分で結論をだします。

    2分でやることは、判断のみです。

    テーマの内容については、担当者が事前に結論を
    十分練って持ってくるのが前提なので、2分で済みます。


    「細分化」

    また、短時間に判断するためには
    問題は小さくわけることが重要です。

    大きな問題は、細かいパーツにわけて
    ひとつひとつにデッドラインをつけて
    判断していきます。

    これも一つのテーマを2分で判断できる要素です。


    「改善」

    議論の内容は、緊急対策や再発防止が多いそうです。

    日々の忙しい中では、緊急対策をやることが精一杯で
    再発防止策まできっちりやれていないことが多いのが
    現状ではないせしょうか。

    毎日、再発防止のテーマを細かく上げて、
    チェックしていくことで、強い会社になり
    業績も変わるのだと思いました。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    全社員に競合への関心を持たせる。吉越は会議で意図して他社の財務情報を示す
    あらゆる原価管理は厳しく、コスト管理は量と質との兼ね合いで厳しくチェック
    MS会議は物事を決める場。デッドラインを迎えたテーマは事前に現場で十分練ってくるのが前提
    毎日の会議と週一回の会議では、経営のスピードが、単純に5倍違う
    会議=判断、結論までのプロセスを知ってもらうことが重要な会議
    往々にして、会議は企業の体質を如実に反映する
    会議の場での発言や責任感で個人の能力は全員の知るところになる
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1章 MS会議ライブ
    第2章 早朝会議の舞台裏
    第3章 早朝会議革命への道
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image01.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/f90f8ab7e193ac46.png
     

  • 結構前に読みましたがブクログに登録したので久々に読み返してみました。
    2006年にカリスマ社長だった吉越社長は退任されてしまいました。
    テレビでも紹介されていたので当時はかなり話題となりましたが、やはりカリスマ社長が去ったあとは色々な歪みが出ているようですね。

    時間管理の方法として、デッドラインを明確にして早朝の会議で即断していく方法は、経営には意思決定と行動のスピードが重視されることを改めて考えさせられます。

  • 早朝会議の実際については、吉越氏の本を何冊か読んだせいで、大変に興味があった。
    「1時間半程度で40から50の議題を扱う。」「一つの議題には2,3分。」「結論の判断だけをし、すぐに次のデッドラインを設定する」
    これが、実際にどのように行われているか。
    この本でその一端を知ることができる。

    一貫しているのは、会議を社長の決断の場にしていること。
    各議案の十分な材料をもとに、いかに社長ほか幹部が可否を判断するか。
    この場では、一般的な「会議」にあるように、まず担当者が資料の説明をして、担当者に質問をして、皆でああだこうだ議論して結論に至るような方法は採られない。
    原則として、担当者と社長の一騎打ちだ。
    しかも、時間は限られているので、会議に提出した資料に関して、担当者が自発的に説明することはない。
    提示済みの資料に対して、社長がいきなり質問をする。
    論理(と吉越氏は言うが、卑近な表現をしてしまえば要するに口のうまさ)で吉越氏を納得させなければならないのだが、反応力に優れていなければさっさと押し切られてしまう。

    そして担当者の応答に対する吉越氏の反応はさまざまだ。
    論旨に納得すればそれまで。
    的外れな応答の場合には、言い分など問答無用とばかり指示をする。
    何かを根拠に言い逃れする(と吉越氏が取る)場合には、結果をしっかり見るぞ、とプレッシャーをかける。
    見た目上の論旨に問題はなくても、「本当に大丈夫か」と何度も聞いて担当者の自信を確かめることもある。

    これを、ごく短時間でこなしていく。
    正しい応答ではない、余計なことを言おうものなら、すぐに怒鳴られそうな雰囲気である。
    そのうえ、扱う議題の順番は、議長が決める。
    したがって、担当者は気の休まる暇がない。(吉越氏のゴルフのスコア(!)なんてものが議題にも挙がって、それが一応息抜きタイムになっているらしい)
    また、恐ろしいことに、吉越氏自身があちこちから情報を集めていて、それがいきなり議題に挙がることもある。
    本書でも、冒頭でいきなり業界新聞を取り出し、ワコールの財務状況に関する記事を扱った。
    講演で本人が「誰よりも情報を集めて、誰よりもいい判断をしてみせる」と言い切っていたのだが、その行動がここに現れていると思う。



    ところで、書き起こしのそこここに、筆者の解説があるのだが、これがあまり意味を成していない。
    例えば、解説の内容が会議の内容と噛み合ってないように見えたり、してもらわなくとも分かるようなことを解説されたりとか。
    機密情報もあり、一部は省略したり、改変したりしているせいか。
    しかし、そうだとしても、だったら余計な解説を挟むなよ、と思った。

    この本を読むのは、吉越氏の他の著作を読んでからの方がいいと思う。


    2/27読了

  • トリンプの会議を中心にした経営スタイル。
    すぐに真似できるものではないけど、エッセンスを取り入れていくことはとても大事だと思う。

    あと、吉越社長の人材育成観は素晴らしい。
    「人は勝手に育つ」という意見に激しく同意。
    育とうとする人間は勝手に育っていくものなぁ。

  • トリンプに出会った作品。
    ここまで自身で望んでいた経営方針があったとは。
    正直なんか理想が生まれた作品だった。
    仕事をする上で、掴んでおきたい要素が詰まってる。

  • すぐに実践してみることが大事。読むだけじゃ損するような本かも。

  • 会議は無駄だというホリエモンとは逆の発想。メーリングリストで会議するのとどっちがいいだろうか。050912

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