- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822250713
作品紹介・あらすじ
「スキルを身につけるのは、自分の志を達成するためです。スキルアップそのものが目標になってはいけないのです」
ハーバード大学経営大学院(ハーバードビジネススクール)のロバート・スティーブン・カプラン教授はこう言います。事実、ハーバードではいわゆる“仕事術”を一切、教えません。「プレゼンテーション資料のフォントはそろえる」「メールの文章は簡潔に」「会議ではホワイトボードの前に立つ」――。こうしたスキルをどこまで極めても、ハーバードが育てようとする「一流のリーダー」にはなれないからです。
では、ハーバードでは何を教えているのか、一流のリーダーに本当に必要なものは何なのか。その答えを120のルールにまとめ、明日から実践できる、具体的な手引きとして解説するのが本書です。例えば、「プレゼンテーション資料のフォントはそろえる」は、ハーバードでは「プレゼンされる側の立場に立って、何が知りたいか、どんな資料だったらわかりやすいかを考え、資料を作成せよ」と教えます。つまり、「なぜリーダーはそういう行動をとるべきなのか」と、行動の理由の部分に力点を置いて、リーダー教育を施すのがハーバードなのです。
120のルールは、「お金」「人間関係」「コミュニケーション」「思考」「失敗」「習慣」「人生」の7つの切り口で紹介します。一つひとつのルールは、著者が教授陣を徹底取材し、著書、論文なども参考にしながら、抽出したものです。「人生も仕事も、もうワンランク上を目指したい」と願うビジネスパーソンにとって、格好のブレークスルーとなるはずです。
〈本書で紹介する「一流になるためのルール」〉
寄付をする、貯金する、弱みをさらけ出す、完璧主義を手放す、0を1にする、資料づくりに夢中にならない、自分の国に誇りを持つ、シンプルに考える、失敗を語る、不運だったと考える、不要なものを買わない、病気の話をしない、ネット禁止の時間をつくる、野心を抱く、本を読む、親を誇りに思う、部下の手柄を横取りしない、社内政治に参加する、人の名前を覚える、「ありがとう」「光栄です」と言う、小さく賭け続ける、本流から外れる、批評家にならない…
感想・レビュー・書評
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ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか
2015/4/17 著:佐藤智恵
リーダーを目指す人に向けて、世界最高の教育を施しているのがハーバード大学経営大学院。ハーバードでも一切、仕事術は教えない。徹底的に叩き込むのが、リーダーとしての思考様式と行動様式である。
特に「なぜ、リーダーはそういう行動をとらなくてはならないか」、その理由の部分を強調して教えている。「なぜ」に納得すれば自分から行動できるようになるからである。
本書の構成は以下の7章から成る。
①お金
②人間関係
③コミュニケーション
④思考
⑤失敗
⑥習慣
⑦人生
仕事術が書かれている本は悪いわけではない。
今目の前に困っていることがあり、その本からスキルを得て活用することによって救われることはある。
そしてその積み重ねから成長していくというのもひとつのパターンである。
しかし、本質を理解すればさらなる応用がきく。
だからといって、ビジネス書の古典をいきなり読んでも得られることは人によるが少ない。
やはりその時の環境や自分の能力や意欲に合わせた読み方学び方が何よりも大切である。
本書は初級においても読んでも学べることも多く、かつ少しこなればビジネスマンが読んでも頷きながら読める良書であると思う。 -
「当たり前だけど実行するのは難しい」ことばかりに感じた。それを愚直にやれるかどうかなんだと思う。
ただその中で、
P254.クレイジーな人になる
は、ひと際輝きを感じた。 -
項目別に、2ページずつで解説がかいてある。どこから読んでもそれなりに読める。なるほどと思ったり、よく聞くなあというシンプルな話だったり。
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86部下に「どうしたらいいと思う?」は、問題点を整理した上で!
90自分で自分にフィードバック
QUITやめてほしい事
keep続けてほしい事
start新しく始めてほしい事
94相手を否定しない。ダメ、でも…でなく、「そうですね」「こういう処を生かそう」
106資料作りに夢中になるより試作品
120完璧より最善。80点を100点にする1時間と、0から80点を生み出す1時間。優先順位
80点を2回取る人に負ける170失敗、悩みは紙に書く。原因と対策どれも、少し努力すれば改善可能な筈
自分で解決できる/ないをわけて、できる方にアクションする
196なりたい人のフリをする。「できるフリをするだけでなく、そのフリが本物になる迄。自分の一部になる迄」
204アドバイスは「何のために」がわからないと応用効かない。靴を磨け会う人を不快にさせない新しい靴でも、磨いてもらってもいい -
題名の回答は前書きにちょっと書いている程度。
ハーバードは超一流のリーダーを育成する場所であることから、仕事術という時に陳腐化するスキルではなく、普遍的で陳腐化しない思考、行動、習慣などを学ぶ場だからだという事と理解した。