- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822251956
作品紹介・あらすじ
来たるべき自動運転車社会のインパクト、最新技術を丁寧に解説!
ごくありふれた存在だった車が、私たちの生活を一変させようとしている。移動ロボット工学が急速に進歩し、車は今や、私たちの命を預けられる最初の本格的な自律ロボットになりつつある。運転を自動化する試みは、1世紀近く前に始まって以来、失敗を繰り返してきた。だが近年になって、ハードウェア技術が進歩し、「ディープラーニング」と呼ばれる新世代の人工知能(AI)ソフトウェアも生まれた。それにより車は近い将来、不確かな環境でも、人間並みに安全に移動できる能力を持つようになるだろう。
この車の進化の物語を伝えるために書いたのが本書だ。
・車が知能を持つ輸送ロボットにどのように変わっていくか?
・ドライバーレス・カーは自動車産業にどんな影響を及ぼすのか?
・毎日退屈で危険な運転をしていた状態から、快適かつ自由に移動できる状態になると、街はどう変わるのか?
・過去60年近くに及ぶ自動運転の失敗の歴史とは?
・無人運転を可能にする最新のハードウェアやソフトウェアのテクノロジーとは何か?
こうした疑問を一つひとつ、丁寧に解き明かします。
感想・レビュー・書評
-
よくできているし、素人にもわかりやすく、また興味を持たせるように書くことに成功している。
しかし、この前に国産の自動運転システムの本も読んだけれども、まるでアメリカと日本では気合の入り方が違う。国運をかけているといってもいい。大人と子供のように違う。
・貨物車
・無人乗り合いタクシー
・ゴージャスな個人用自家用車詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<目次>
第1章 ロボットのドライバー
第2章 ドライバーのいない世界
第3章 究極の移動手段
第4章 独立した知性
第5章 人工知覚の開発
第6章 「電子制御道路」構想
第7章 高性能な道路ではなく高性能な車を
第8章 ロボットの台頭
第9章 ドライバーレス・カーの構造
第10章 ディープラーニング
第11章 ドライバーレス・カーを支えるデータ
第12章 ドライバーレス・カーの波及効果
<内容>
近年クルマは進化が止まらない。ドライブアシスト機能が充実している。著者は、ドライバーレス・カーの推進者の一人なのだろう。そちらを推す文章が続く。ただ、この分野の歴史や技術をコンパクトにまとめてくれているし、実例も豊富なので、イメージがしやすい。多分、技術的にはここ数年で著者の想定するクルマが完成するだろう。特にディープラーニングの進歩により(日々、AIが学習しているから)。問題点は、法律的な規制緩和と、ネットワークを使う以上、ハッキングやソフトへの干渉になるのだろうか?日本は、まず規制緩和だろう。利点の多い、ドライバーレス・カーだが、汎用になるにはまだ十数年はかかるのではないか? -
「最近、自動運転と鉄道に興味があります」の第五弾(転職するわけではないです)。20世紀から取り組まれている自動運転研究の歴史とディープラーニングによるブレイクスルーや、自動運転が蒸気機関・コンピュータと並ぶ大きなイノベーションになりうることが書かれています。よくまとまっているのです。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/07/blog-post_6.html
Amazon↓
https://amzn.to/2YAHEJ6 -
自動運転本 2冊目。自動運転の歴史についての詳述は参考になる。全体としてはシリコンバレー派の楽観論に与しつつも、プライバシーの問題やトロッコ問題と保険、セキュリティに関する懸念なども表明。ディープ・ラーニングによるコンピューター・ビジョン発達の影響を、カンブリア大爆発の光スイッチ説のアナロジーと見る観点は面白い。
-
広く薄く
ドライバレスの世界
実現手段を
紹介 -
自動運転の歴史と展望
-
実用化が視野に入ってきた自動運転テクノロジーについて、何故、何が可能にしてきたのかを概説。付随する産業構造の変化についても示唆する。
自動運転について、断片的・夢物語的な話を聞くことが増えてきていますが、きちんと取材し現状がしっかりまとめられています。