- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822264703
作品紹介・あらすじ
なぜ、Suica改札機の読み取り角度は13.5度傾いているのか?"なるほど、デザインってそういうことだったのか"。
感想・レビュー・書評
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写真が多く掲載され読みやすく分かりやすいページ、美しい装丁で素敵な本です。
デザインに関する蘊蓄も面白いし、デザインされた美しいフォームや機能性使いやすさへのこだわりなどさすがでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに相応しくデザインを理解したい人に学ぶべき事柄の骨格を与えてくれる書籍だった。
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「デザイン」の道の奥深さ、果てしなさを思い知らされた。
人体というものをデザイナー視点でみたときの驚き、それに気づくことができた。
明和電機の「Wahha Go Go」という作品も人間の肺のような構造を持っているとのこと。すごい。
自分は、日々ディスプレイをみて、思考も平面的な見方になりがちだが、時々、自然のものや自分の身体といった有機物を観察して、凝り固まった見方をほぐしてやろうと思う。 -
何度も開きたい一冊
P143
形を描こうとしてはいけない。構造を描くことによって自然に形が生まれる。 -
私は文章を書くのに、ペンを用いない。メモを取るところから、すべてパソコンでやってしまう。
スマートフォンを使いこなす現代の若者も、似たり寄ったりだろう。
文章ならそれもいいが、デザインとなるとそれがいいとは限らない。ちょっとしたスケッチをやってみればわかる。ペンタブレットがあっても、まどろっこしさを感ずるだろう。鉛筆やペンは格段に自由なのだ。
私も学生と研究の話をする時には、ペンと紙を使うことが多い。臨機応変に、必要な図や表や文字をレイアウトにとらわれずに書き込むには、ペンの方が圧倒的に有利だ。
雪舟の水墨画など見ると、墨と筆の方がさらに自由であることが分かる。
アナログは自由なのだ。もしかすると、これからの若者の方が、発想の段階などでは不自由なのかもしれない。そして、それに気づかないかもしれない。
デザインするということは、気づきの手段の一つだ。
著者の山中氏は、アナログの時代とデジタルの時代を知る、たった一度しかないかもしれない時代に生まれたと言う。私もその端境期を体験しているから、こんなことを考えるのだろうか。
シンパシィを感じる。
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この本には、多くのスケッチが掲載されている。プロダクトデザイナーである筆者のスケッチが、私は好きだ。
ブログがそのまま本になった。そういう生い立ちの本である。ブログではなく、本としての価値があるとすれば、その重さ、記事の掲載順を変えることによるまとまりの創出といったことが考えられるが、スケッチの質感の表現というのも大きい。
筆者のデザインが、私は好きだ。
デザイン画を見ていると、じわじわと来る感覚がある。
その表現には、デジタルデバイスより紙が適切だ。なんと言っても質感が違う。
内容はブログそのものであり、多少のまとまりはあっても体系だったものになってはいない。一つ一つのトピックスの中に、はっとさせられるフレーズが潜んでいたなら買い。そういう類の本である。
ブログにあるなら、ブログで事足りる。そういう判断はもちろんあるだろう。
重さと質感と縦横比の違いと所有感と...、そして付箋を付けたり線を引いたり、そういうことができる自由を求める向きは、本を手にとって眺めて見るといい。(いや、感じてみるといい、かな!?) -
いかにして美しいデザインが生まれるのかが現場の人の立場で書いてありとても面白かった
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<a href=http://mediamarker.net/u/nemu3/?asin=482226470X
nemu3さんのバインダーで見つける(2011.03.01)。
5月25日読了。
<目次>
見ること、聞くこと、そして批判すること
第1章 アップルのデザインを解剖する。
第2章 デザインを科学する
第3章 コンセプトを形にする
第4章 スケッチから始める
第5章 モノ作りの現場から考える
第6章 人と出会う
第7章 骨を知る
第8章 人体の秘密を探る
第9章 漫画を描く、漫画を読む
巻末付録 漫画「Hull+Halluc-II」 -
図書館
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山中さんの人となりがすごく出ている本だった。
TEDも拝見して、すごく柔和な人だなという印象を持っていたのだけれども、文章からもそれが出ている。
その一方で仕事に対する熱量だったり、自分の信念を曲げない芯の強さだったりも垣間見える。
デザインとはフィロソフィーであり、外見だけ変えても何も成立しない。というのを改めて勉強させてもらった。 -
デザインとは何か?を改めて感じる。