RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる

制作 : 中室 牧子 
  • 日経BP
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822288778

感想・レビュー・書評

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  • 「多様性の科学」と似たような事例を挙げ、主張もかなり近いものがあった。「プロが一万時間は練習している」というのは聞いたことがあるが、「だから幼少期からそのスポーツや競技に触れていれば有利」とは限らないというのが面白い。

  • 遅れを取ったと思わない事
    自分自身と比べよう
    人生は実験のくりかえし。

  • 感想
    知識とは金型のようなもの。あまりにも不定形な現実を処理し説明するための道具。多数の種類を揃えておく。知識と思考の二律背反を乗り越える止揚。

  • 3章に出てくる、17世紀に活躍した音楽集団フィーリエの話が珠玉で、その部分を読むためだけにこの本を買っても損はない。

  • 専門特化より幅広い総合力の方が画期的な力を発揮する。早期に目が出なくても諦める必要はない。組織論としても柔軟な対応が効果を表す。ビジネス書ということもあるのか、訳もこなれていて、400ページほどの大著であるもサラッと読めた。

  • 「社会人として、何か自分の強みを見つけなきゃ、、、」

    と思うことって、多々ありますよね。

    不安に駆られるけど、何をすれば良いか分からない。

    こんなことを考えたことがある人は、是非、この本を読むことをオススメします!!!


    ◆専門分野だけをずっと極めることが必ずしも正解ではないことがままある。
    ◆むしろ広い視野と経験が、不確実性の高い現代において価値を発揮する。

    というようなことを、様々なエビデンスを引き合いに出して論じていくという内容となっています。


    まだ読んでいる途中ですが、自分は以下のような考えを抱きました。

    ①仕事面においては、我々公務員は定期的に異動が絶対に訪れます。その異動を上手く利用をし、全く違う分野・内容の業務に触れることは、ものすごく価値のあることである。

    ②プライベート面では、職場関連の人だけでもたくさんの都職員の人がいるので、それを上手く利用し、色んな人と趣味のアクティビティや文化芸能を楽しんだりできる環境は非常に貴重である。

    ③更には、職種の違う人たちや、地域の人たち、民間の方々との関わりを通して、自分から率先して前例に囚われない働き方や業務との付き合い方をするのも面白いかもしれない。

  • 早熟の天才でなくても輝ける、と勇気をもらえる一冊。
    自分の「強み」や「やりたい事」がない…と悩んだことのある人に読んでほしいです。

    【特に気になったところ】
    第7章「いろいろな自分」を試してみる
    p223「『試して学ぶ』であって、『計画して実行』ではない」
    何事も一筋に突き詰めた人が偉いとされがちであるが、自分に何が向いているのかを知るためには、心を大きく開き色々なことに取り組んでみることが必要なのだと分かった。キャリア採用などのある種の「プロフェッショナル」職員が増える中、色々なジャンルに手を出してみて「手札の幅広さ」を磨くことは、若手の武器になるのではないかと思った。

    第11章 慣れ親しんだ「ツール」を捨てる
    p359「指揮命令系統とコミュニケーションの系統の違いが不整合を生み出し、健全な緊張感をもたらす」
    自分の立場では職級の違う上司とはなかなかコミュニケーションが取りづらく、どうしても業務についての話に終始しがちであったが、組織運営の上では誰とでも直にコミュニケーションが取れることが重要であると理解した。知識・経験などを「持つ者」と「持たざる者」それぞれの視点から見えることは違うはずであるから、今後は一歩踏み出して、色々な方とコミュニケーションを取っていこうと思う。 

  • アメリカっぽい具体例をたくさんあげているタイプ。
    自分の方向に自信をつけてくれるという意味ではよかった。

  • はじめに タイガー・ウッズ vs ロジャー・フェデラー
    Roger vs. Tiger
    第1章 早期教育に意味はあるか
    The Cult of the Head Start
    第2章 「意地悪な世界」で不足する思考力
    How the Wicked World Was Made
    第3章 少なく、幅広く練習する効果
    When Less of the Same Is More
    第4章 速く学ぶか、ゆっくり学ぶか
    Learning, Fast and Slow
    第5章 未経験のことについて考える方法
    Thinking Outside Experience
    第6章 グリットが強すぎると起こる問題
    The Trouble with Too Much Grit
    第7章 「いろいろな自分」を試してみる
    Flirting with Your Possible Selves
    第8章 アウトサイダーの強み
    The Outsider Advantage
    第9章 時代遅れの技術を水平思考で生かす
    Lateral Thinking with Withered Technology
    第10章 スペシャリストがはまる罠
    Fooled by Exper tise
    第11章 慣れ親しんだ「ツール」を捨てる
    Learning to Drop Your Familiar Tools
    第12章 意識してアマチュアになる
    Deliberate Amateurs
    おわりに あなたのレンジを広げよう
    Expanding Your Range
    解説 中室 牧子(慶應義塾大学総合政策学部教授)

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著者プロフィール

アメリカの科学ジャーナリスト。ネットメディアのプロパブリカ記者、元スポーツ・イラストレイテッド誌シニア・ライター。同誌でスポーツ科学、医学、オリンピック競技などの分野を担当し、調査報道で注目を集める。記事の受賞歴も多い。コロンビア大学大学院修士課程修了(環境科学、ジャーナリズム)。著書に『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか? アスリートの科学』(早川書房)がある。

「2020年 『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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