徹底検証 日本の五大新聞

著者 :
  • 七つ森書館
2.64
  • (0)
  • (2)
  • (11)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 55
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822809850

作品紹介・あらすじ

「新聞を良くするには新聞社そのものを変えていく以外にはない。多角化した事業はそれぞれ分離して独立させ、経営者も従業員もお互いに顔がわかり、意思の疎通ができる、300人くらいの“人間の顔が見える新聞社”にしよう、ということなのである」と提言する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • それぞれの新聞の特徴。書く側の視点がどのような思惑で書かれているのか。ズバリと述べている。
    各紙の新聞を読む前に知っておくと良い。

  • 題名では五大新聞徹底検証となっているが、株式という視点から新聞社をみているためジャーナリズムを検証しているものではない。
    しかも後半からは自著の宣伝や強引で非論理的な持論を展開していて白ける。

  • 新聞の思想ではなく経営体質の検証。知らなかった問題点が多い。

  • 前半が各紙への批判、後半が筆者の主張。
    最後の筆者による提言には考えさせられるところがあったが、それを読むまでは各紙を毛嫌いしてるような書き方で不快感があった。
    以下、気になったポイント:
    ・「中立公平」の立場は部数を確保するため?(他国の状況と比較して)
    ・「就職」ではなく「就社」になっている現状(記者はフリーになって原稿を各紙に売ってはどうか)
    ・株式会社であることをやめよう

  • 【書店ぶらぶら】
    う~ん、結局、各新聞社は株式を公開してないからけしからん、みたいな単調な批判が繰り返されるだけだった。なぜ非公開企業ではいけないのか、については何も論議はないにもかかわらず。
    昔の企業集団論は面白かったが。

  •  「産經新聞」に9年間勤めた筆者が、改めて個々の全国紙新聞社について,何が問題かを分析する。

     ここでは、新聞社のあり方を変えることが、本当のジャーナリズム復活につながるとしている。
    その現状は「あえて云えば政府や財界などによる<愚民政策>にマスコミが動員されている」

    今や、イラク戦争や北朝鮮の拉致問題はじめ多くの問題を、権力の欲するままにメディアは歪めた報道を流している。
    この「時代閉塞」の今日,それを打開するにはマスメディアの在り方を替える必要がある、としているのは解る。

    その一つ方法として、
    1・株式会社ではない企業形態とする。
    2・従業員300人くらいの規模に分割する。
    という提案をしている。
    これがどの程度現実的な重みをもっているかは判断出来ない。
    しかし大学などで会社法を講じた商学博士としての筆者の提案については、それなりの積極的な意味はあるのだろう。
    ただ、これを実現して行く方法論には触れてないようだ。
    宿題をうけとった読者の対応が問われるのだろうか。

  • 旧態依然とした五大新聞の経営をズバッと切った作品。

  • 新聞の内容というより経営体質の話。

  • 新聞社を株式会社論で分析してゆく、という視点は面白かったけれど、
    結局、ありきたりなマスメディア批判(それも他の本からのつぎはぎ、さらに一方的)に陥ってしまっていると思った一冊。

  • 09/5/3

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

奥村 宏(オクムラ ヒロシ)
会社学研究家
1930年生まれ。新聞記者、研究所員、大学教授を経て、現在は会社学研究家。
著書に、『日本の株式会社』『法人資本主義の運命』『無責任資本主義』『東電解体』『パナソニックは終わるのか』『会社の哲学』(以上、東洋経済新報社)、『会社本位主義は崩れるか』『株式会社に社会的責任はあるか』(以上、岩波書店)、『エンロンの衝撃』『会社はどこへ行く』(以上、NTT出版)、『三菱とは何か』(太田出版)、『会社をどう変えるか』(筑摩書房)、『株のからくり』『経済学は死んだのか』(以上、平凡社)、『会社学入門』『徹底検証 日本の電力会社』(以上、七つ森書館)などがある。

「2015年 『資本主義という病』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奥村宏の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×