- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784822809850
作品紹介・あらすじ
「新聞を良くするには新聞社そのものを変えていく以外にはない。多角化した事業はそれぞれ分離して独立させ、経営者も従業員もお互いに顔がわかり、意思の疎通ができる、300人くらいの“人間の顔が見える新聞社”にしよう、ということなのである」と提言する。
感想・レビュー・書評
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それぞれの新聞の特徴。書く側の視点がどのような思惑で書かれているのか。ズバリと述べている。
各紙の新聞を読む前に知っておくと良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名では五大新聞徹底検証となっているが、株式という視点から新聞社をみているためジャーナリズムを検証しているものではない。
しかも後半からは自著の宣伝や強引で非論理的な持論を展開していて白ける。 -
新聞の思想ではなく経営体質の検証。知らなかった問題点が多い。
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【書店ぶらぶら】
う~ん、結局、各新聞社は株式を公開してないからけしからん、みたいな単調な批判が繰り返されるだけだった。なぜ非公開企業ではいけないのか、については何も論議はないにもかかわらず。
昔の企業集団論は面白かったが。 -
「産經新聞」に9年間勤めた筆者が、改めて個々の全国紙新聞社について,何が問題かを分析する。
ここでは、新聞社のあり方を変えることが、本当のジャーナリズム復活につながるとしている。
その現状は「あえて云えば政府や財界などによる<愚民政策>にマスコミが動員されている」
今や、イラク戦争や北朝鮮の拉致問題はじめ多くの問題を、権力の欲するままにメディアは歪めた報道を流している。
この「時代閉塞」の今日,それを打開するにはマスメディアの在り方を替える必要がある、としているのは解る。
その一つ方法として、
1・株式会社ではない企業形態とする。
2・従業員300人くらいの規模に分割する。
という提案をしている。
これがどの程度現実的な重みをもっているかは判断出来ない。
しかし大学などで会社法を講じた商学博士としての筆者の提案については、それなりの積極的な意味はあるのだろう。
ただ、これを実現して行く方法論には触れてないようだ。
宿題をうけとった読者の対応が問われるのだろうか。 -
旧態依然とした五大新聞の経営をズバッと切った作品。
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新聞の内容というより経営体質の話。
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新聞社を株式会社論で分析してゆく、という視点は面白かったけれど、
結局、ありきたりなマスメディア批判(それも他の本からのつぎはぎ、さらに一方的)に陥ってしまっていると思った一冊。
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09/5/3