相模原事件はなぜ起きたのか: 保安処分としての措置入院 (メンタルヘルス・ライブラリー 39)

著者 :
  • 批評社
5.00
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826506830

作品紹介・あらすじ

相模原事件は、知的障害者福祉施設で元・施設職員が入所中の障害者19名を殺害した事件です。同職員が事件4ヵ月前に精神科病院に措置入院していた事実が明らかとなり、この制度のあり方に人々の関心が集まってしまいました。しかし、措置入院は心の健康のための制度であり、犯罪を防止するための制度ではありません。相模原の悲劇を二度と起こさないために、
1.地域社会の安全を確保するための警察
2.精神障害者の人権を擁護するための裁判所
3.精神障害者の心の健康に奉仕する精神科医
これら三者が共同するあらたな刑事政策が必要です。
本書は、事件の背景を概観し、来るべき制度について考察しました。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1962年神奈川県鎌倉生まれ。獨協医科大学越谷病院こころの診療科教授。精神科医。東北大学医学部卒。自治医科大学大学院にて医学博士を、ケンブリッジ大学大学院にてPhDを修得。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。専門は、うつ病、発達障害、プラダー・ウィリー症候群等。精神科臨床一般のみならず、産業医としてストレスチェックに対応し、精神保健判定医として医療観察法審判等の業務も行っている。
〈主な著書〉『精神科医島崎俊樹 ―人間の学の誕生―』(東信堂) 、『激励禁忌神話の終焉』(日本評論社) 、『精神鑑定の乱用』(金剛出版)、『思春期の精神科面接ライブ ―こころの診察室から―』(星和書店) 、『プライマリケアの精神医学 ―15症例、その判断と対応―』(中外医学社) 、『生活習慣病としてのうつ病』(弘文堂)、『うつの8割に薬は無意味』(朝日新聞出版) 、『うつの常識、じつは非常識』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) 、『うつ病から相模原事件まで ―精神医学ダイアローグ―』(批評社) 、共編著として『精神科臨床はどこへいく』(日本評論社)、『子供のこころ医療ネットワーク ―小児科&精神科 in 埼玉―』(批評社)。

「2017年 『精神科医と考える 薬に頼らないこころの健康法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井原裕の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×