裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828422640

作品紹介・あらすじ

「鄧小平神話」を切り崩す!
ついに爆発した習近平の国家戦略と野望の全解剖

なぜ習近平政権は世界を敵に回してまで独裁と覇権に突き進んでいるのか。その答えを求め、父・習仲勲を取り巻く歴史をたどると、謀略の限りを尽くす鄧小平の「別の顔」が見えてきた。「改革開放」路線で世界から支持をされている鄧小平は、毛沢東に劣らない独裁者ではないのか。習近平の野望はこの歴史をみなければ読み解けない。2021年で建党100年の共産党秘史を紐解き、現代中国経済・中興の祖と言われる「鄧小平神話」を根底からひっくり返す「現代版三国志」、著者渾身の書下ろし!

感想・レビュー・書評

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  • 中国共産党の歴史に詳しい訳ではないので初め登場する人物の名前などとっつきにくい部分もあったが、読み進めていくと引き込まれた。かなりの力作。なるほど…鄧小平と習近平の父親である習仲勲との間にこんな凄まじい確執があった…というか、鄧小平の凄まじいまでの権力欲とそれを得るための工作・闘争があったのですねぇ…

  • 裏切りと陰謀の中国共産党建党100年秘史 習近平 父を破滅させた鄧小平への復讐。遠藤 誉先生の著書。中国共産党の権力闘争は凄まじいし恐ろしい。中国共産党の中で起きている権力闘争に勝利すれば幸せになれるけれど中国共産党の中で起きている権力闘争で敗北すれば不幸のどん底に落とされる。破滅する。復讐する。復讐が復讐を呼ぶ復讐の連鎖。日本の政治の世界でもでも復讐が復讐を呼ぶ復讐の連鎖が起きているのかも。

  • 軽い気持ちで読み始めたが、毛沢東以前から華国鋒、鄧小平に至る中国共産党内の謀略の歴史とその中で父親である習仲勲が鄧小平にどのように陥れられたかを丹念に探ることで習近平の行動原理が克明に解明される、正に著者渾身の力作であった。

    毛沢東後の中興の祖で開放政策を進めたかのように捉えられている鄧小平が、陰湿な陰謀家で前任で恩人でもある華国鋒を失脚させ、その功績も横取りしたとする著者の考察は、説得力があり、習近平のこれまでの行動をよく裏付けている。

  • フェイクニュースの国だ。

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著者プロフィール

1941年中国吉林省長春市生まれ。1953年帰国。東京福祉大学国際交流センター長。筑波大学名誉教授。理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『チャイナ・セブン 〈紅い皇帝〉習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『卡子(チャーズ) 中国建国の残火』(以上、朝日新聞出版)、『完全解読 「中国外交戦略」の狙い』(WAC)、『ネット大国中国――言論をめぐる攻防』(岩波新書)、『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』(日経BP社)など多数。

「2015年 『香港バリケード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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