教科書に書けないグローバリストの近現代史

  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828423708

作品紹介・あらすじ

なぜ日本は日露戦争に勝利し、第二次世界大戦で大敗したのか? 幕末維新からロシア革命、世界大戦、トランプ現象まで、シティ&ウォール街が黒幕だった! 近現代200年の世界情勢、日本史の「通説」を覆し、真相がわかる眼からウロコの一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 2022/03/13 amazon 1540円

  • ウォール街のパワー。英米のしたたかさの基礎にあると言う


  • ●日本の歴史修正主義的主張の典型は、「戦前の日本はドイツイタリアと並ぶ悪の国だった」とする従来の史観に対し「大東亜戦争はアジアを解放するために行った戦争で、日本は素晴らしい国だった」とするものです。
    ●筆者の主張は、まず第一次世界大戦のベルサイユ体制があり、1919〜1939までこの体制の座りの悪さをヨーロッパ諸国とアメリカが何とかして修正しようとしたがダメだった。その結果としての第二次世界大戦。(ベルサイユ体制の崩壊)
    ●異国人からは利息を取っても良いが、あなたの同胞からは利息を取ってはならない。なのでユダヤ人はキリスト教人を相手に金融業を営む。
    ●ビスマルクは普仏戦争で得た50億フランの賠償金を、伊藤博文は日清戦争で得た二億両の賠償金をそれぞれ金で受け取り金本位制に移行しました。
    ●日米修好通商条約を結んだハリスは、アヘンは禁止しろ、関税は20%にしておけと保護貿易を勧めた。しかしイギリスが5%に下げさせた。
    ●領事裁判権がないとお雇い外国人が安心して日本に来てくれないのでこれは仕方がない。

  • アメリカはなぜヒトラーを必要としたかが紹介されている。

  • p18 ヤルタ会談 1945/2 ドイツの戦後処理と欧州の戦後秩序の枠組み
    ポツダム階段 1945/7 日本の戦後処理と極東の戦後秩序の枠組み

    p23 英国の闇チャーチル

    p51 香港上海銀行 銀行業務の他に通貨の発行権を持っていた

    p73 日露戦争後 南満州鉄道の共同経営をアメリカのハリマンが提案 桂太郎が合意 帰国した小村寿太郎がひっくり返した
    ハリマン 新興財閥 ウォール街のボスのJPモルガンとは競合関係

    p76 桂ハリマン協定が復活し、シベリア鉄道が南満州鉄道と一体運用されヨーロッパと連結すると、一番困るのはドイツ

    p95 国際金融資本は、帝政ロシアのユダヤ人虐殺(ポグロム)を許さず、ロマノフ王朝を揺るがすために革命家を支援していた

    p104 石井ランシング協定(executive agreement) これを条約にすべきだった

    p152 ナチス副総裁ルドルフ・ヘス  ハミルトン侯爵を通じてジョージ六世に休戦を申し出ようと、真夜中のスコットランド上空からパラシュートで降下。面談はかなわず

    p181 満州が日本に占領され、そこにいた人たちが難民として逃げていったのではなく、逆に難民が流入して人口が激増していたのが満州国の実像

    p185 日本の終戦工作ルート3つあった
    1 バルト三国の一つラトビアの日本大使館に勤務していた陸軍情報将校小野寺信 リトアニア日本領事代理 千原千畝
    2 アレンウェルシュダレル スイスのBIS
    3 吉田茂

    終戦交渉 第一次世界大戦でドイツにやったことはしてくれるなという暗黙のメッセージが国体護持

    p192 ドイツはモーゲンソープランによって第二次大戦後の5年間で900万人の餓死者がでた

    p211 BIS 第一次世界大戦におけるドイツの尖耳賠償金を、各国に分配するために作られた組織

    p255 第二次世界大戦の発端はナチスドイツのポーランド侵攻から始まりました。イギリスとフランスはポーランドに独立保障を約束していたことから対独宣戦布告しました。それではなぜ、その2週間後にポーランドに侵攻したソビエトに宣戦布告しなかったのでしょうか?

  •  かなり右寄りの歴史観ではあるが、史実を冷静に分析している。現実に起こっていることの意味を理解するには役に立つ本である。また二人が交互に述べているのも良い。

  • 歴史の教科書を読んでも、背景や流れを歴理解できなかった。
    どのような力学で社会が動いているか分かりやすく説明されており、よかった。
    受験前に読めていれば、もっと論述も取り組みやすかったと思う。

  • 基本的な歴史を学んでないと何を言ってるか理解しにくい。基本的知識を前提とした別説(陰謀論)をまとめたもの。陰謀論と切り捨てていいのかわからないけど、根拠や証拠がほとんど示されていないので・・・。

  • 近現代史の裏側を見るような感じで、実際に暗躍している国際金融資本のロスチャイルド家とロックフェラー家の歴史への介入がどのようになされていたのかを知ることができます。世界史が好きな人はぜひオススメです。

  • 世界史が苦手な私にはちと難しかったかなあ…
    ぶつ切れな感じで流れがつかみづらいのが辛い。私が世界史の流れをよくわかってないせいだと思うけど。
    ただ後半の日本国憲法に関しては、次の参院選の投票先を選ぶうえで参考になった。
    世界史の流れをもう少し理解したらまた読み返してみたい。

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著者プロフィール

日米近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の萌芽1898-1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)(以上、草思社)、『アメリカ民主党の欺瞞2020-2024』(PHP研究所)、『英国の闇チャーチル』『ネオコンの残党との最終戦争』『教科書に書けないグローバリストの近現代史(茂木誠氏との共著)』(以上、ビジネス社)など。訳書にハーバート・フーバー『裏切られた自由(上・下)』(草思社)など。

「2023年 『オトナのこだわり歴史旅 伊豆半島編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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