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- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784828830018
感想・レビュー・書評
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起きた問題もそれぞれの家庭が抱えている事情も、本当に身近。
多くの人がこうした中で日々を送っているんだろうなあと思うと同時に、この特別ではない4人に、拍手したいようなエールを送りたいような気持ちになった。
4人とも地に足をつけて、明るくきちんと生きてる感じ。
子どもたちが特にいい。
「お母さん、僕にふつうのきょういくをしてよ」「バス、いちいちマジメに止まるな!」
この作品をリズミカルでとユーモラスにしてくれてるし、何よりみんないい子たちだな。
もう一作「月曜日の兄弟たち」はしんみりと落ち着いた郷愁感のある、「ゆっくり…」とはまた一味違ったムードの作品。
「マヒアの真珠系統」にはクスリ!としてしまったけれど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家庭。学校。育児。あらゆるところに哀しみは存在する。それでも女性達はそれに立ち向かっていく。時にくじけたりもするけれど。そんなとき子ども達のキラキラした言葉や振る舞いの数々に救われる。そんな母達の姿をユーモラスに描いた名作。泣きそうになる。
「長期戦で育児をするの。女の子は自分の能力を生かすことに負い目を感じない女になるように、男の子はそういう女を理解して共に生きる男になるように」
「彼女は自分のためだけに走ってるんじゃないわ。見ている女たちぜんぶ、自分をつくった日本の女の歴史ぜんぶを開放するために走っているのよ。女の底力の強さ、美しさをよく見て」
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