フルメタル・パニック! 4 終わるデイ・バイ・デイ(上) フルメタル・パニック! (ファンタジア文庫)
- KADOKAWA (2000年11月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829113073
作品紹介・あらすじ
「危険だ、車爆弾だ!」。"ダナン"シージャック事件の悪夢も覚めやらぬ秋の日、相良宗介の危機回避衝動はさらなる高まりをみせていた。教師の車を完膚なきまでに分解、大破。そんな、宗介の的を外した警戒は、決して杞憂に終わりはしなかった。"ダナン"を危地に陥れた裏切り者を追って、シチリアを訪れたクルツとマオ。だが、裏切り者を拘束するため、シシリー・マフィアの屋敷に潜入した彼らをASが襲う!辛くも、援護に向かった宗介と合流した彼らは、最新鋭機M‐9に酷似した正体不明のASを目撃!敵か?味方か?謎のASへの疑惑を抱える宗介たちに、意外な事実が明かされようとしていた!!大好評SFアクション・シリーズ。宗介&かなめ、不動の爆弾コンビにふりかかる悲劇の予感。
感想・レビュー・書評
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面白い
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宗介が変化している事を強く感じさせる内容だった。
半年ぐらいだけど、平和な街の中でかなめと過ごした日常は確かな影響を与えているようだ。
そしてかなめも宗介と過ごした日々で何かしらの影響を与えていられる事がよく分かる。
一方でミスリルでは以前の潜水艦の占拠事件から大きく動き始めたみたいだ。敵対組織の存在も判明し、何かの前触れと言った感じだね。
テッサも宗介に対し、思うところが色々とあるみたいだ。 -
感想は下巻にて。
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作品の世界が出来上がっている中での、登場人物の心理描写は作品に奥行きを与えていて最高に盛り上がる!主人公たちが所属するミスリルの非情さを描いてる点は賀東さんの冷静さを感じる。
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発の上下巻に分かれた長編。上巻であるため、下巻のためのエピソードといった印象は強い。特に前半のイタリアでの立ち回りはそのきらいが強く、ギャグテイストが強くてあまり緊迫感が無い。ITBで事件を起こすきっかけとなったスパイなのだからもっと重く扱って欲しかった感は否めない。
一方、その事件終了後から下巻へと続けていく流れは本当に素晴らしい。宗介は日常ではとんでもない奴だが軍人としては優秀なため、シリアスなシーンでは基本的に宗介は強く、不安を抱かせないような印象が合ったが、今巻ではそんな宗介だからこその悩みに焦点を当てて話を薦めていく。それまで読者にもあまり無かった視点を持ってこられているから意外性でひきつけられる。
散髪シーンの二人のやり取りの微笑ましさと、その直後にやってくる残酷な指令と、気持ちを揺さぶられる良い所での引きも合間って下巻への期待感は非常に高められることに感銘を受ける。 -
宗介にとって色々転機となる巻だよなあって思いました。マオ姐さんの美しいドレス姿の挿絵に見とれました。
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旧版