火の国、風の国物語6 哀鴻遍野 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-6)
- 富士見書房 (2009年4月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829133965
作品紹介・あらすじ
「ジェレイドどの。王女として、解放軍に命令を下す、軍勢を率いて王国軍とともに、祖国を守るべく戦うのだ」ともに主張を譲らない和平交渉の場で発せられたクラウディアの提案。すべては民のため-強い意志と揺るぎない信念が紡ぐ王女の言葉に、北の軍から国を救うべく、王国軍と解放軍は互いの手をとりあうことに。しかし軍備を整える間にも、残虐な北の傭兵軍によって村は蹂躙され、人々は虐殺される。危機に瀕する北の民を一刻も早く救うため、一騎当千の力をもつ"赤の悪魔憑き"と"風の戦乙女"二人の英雄は互いの命を預け、ついに共闘す!北の民の命運は今、彼らに託された。
感想・レビュー・書評
-
今までは『ベールセール王国軍』と『解放軍』の戦いが物語の中心だったけど北から『レアニール連合』が侵攻してきたことで大きな戦争が始まってしまった。
しかし、これは同時に周辺諸国にアレスの名声を轟かせる大きな機会なのだろう。
それにしても王国軍『カルレーン侯爵』と解放軍『ジェレイド』の交渉劇は中々に楽しかったな。なにより王女『クラウディア』が2人が舌を巻くほどの交渉術を発揮していた事が最も面白かった。
[more]
それにしてもジェレイドの目的が封建制から君主制を超え、共和制まで視野に入れているとは創造もしていなかった。1人で人類の歴史をどれだけ進めるつもりなんだ。
『レアニール連合』の略奪は封建制においては当たり前とも言える行動だったんだろうなと思うが、貴族が農民の入城させなかった事は驚いたな。この場合に最も怖いのは農民が他領に移動してしまうことだと思うんだけどな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
王女無双。アレス無双より楽しめる
-
要塞での三者会談
そして少数での殲滅戦へ
アレスやりすぎ
戦乙女は脇役へ -
一日一冊ずつ読むのが楽しみになりつつある王道ファンタジー。各巻の幕の引き方が巧くて連載ドラマを観ているような感覚にさせられます。かの水野良先生が絶賛するのも頷けます。これをきっかけに戦記ものにはまりそう。
-
ジェレイドの策略によって戦況が動く。王女の提案で二人の英雄が共闘する。北の侵略に抵抗する農民の必死さ。それぞれ目が離せない
-
ジェレイド、カルレーン、クラウディアの3者会談と、農民達と北の傭兵との戦い。
-
2009/04/18