- Amazon.co.jp ・本 (493ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829135433
作品紹介・あらすじ
「…今の私の名はアレスじゃない。もう放っておいてくれ」行方不明となっていたアレスを見つけ出したヴェリックたちだが、彼は自分の名を捨て、奴隷として働く日々を送っていた。そこにはかつて、いかなる障害にも負けず、愚直なまでに正義を貫き通し、持たざる者のために戦ってきた英雄の姿はなかった。「お主から何が失われたかは知らぬ。だが、お主が歩んできた道を否定することは出来ぬぞ。お主が否定しようとわしが肯定する」パンドラの力と助言があったからこそ、自分はこれまで生き延びてこれた…そのアレスの胸中を否定するガルムス。王国全土を闇が覆う前に、赤神よ、今こそ復活の刻。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
失い始めて気が付くことがあるということだろう。
戦場から逃亡したアレスは再び立ち上がることができるのかといった内容だったな。
いままでパンドラの助言で失敗らしい失敗をしたことがないアレスは、従者ガルムスや師ウォルナー、レオン、ミーア、シオーネらの話を聞き、一人の少女の願いを受け、再起する。
失意の英雄が立ち上がる様子はどんな作品でも面白いと思うが、いままでが天下無双の戦いっぷりだっただけに強烈に印象に残ったよ。
次からはフィリップとの決戦になるのだろうが、楽しみだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アレスが打開するのではなく周りが手を差し伸べる
同情をひくような奴隷達と一緒に行動する展開の中でも更に合わなかったのが、テッドの強姦で動けず幼女の助けてでようやく動くアレス
その後の盛り上がりシーンも冷める行動力を魅せられた
折角王女との過去話良かったがその余韻は短かった -
助言者を失い全てから逃げだしたアレス。仲間たちの過去話を聞いたアレスが至る結果。
アレスが仲間に恵まれているのが凄く感じた。
終盤の戦闘シーンは、臨場感溢れるものでした。
ミーアやリーエンノールとは敵を超えた強い関係のようなものがあるし、最初は友好的ではなかったレオンがすっかりアレスの従者という立場を大事にしていたり、
アレスはほとんど落ち込んで、仲間の話を聞いているだけだったのに、全体的に熱い1冊だと思えた。 -
ついにアレス復活。王道パターンで良いのだが、過去ストーリがちょっとくどい。
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アレスが復活する話…というよりサブキャラ話。いまいち盛り上がりに欠けるか。
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奴隷として働く日々を送っていたアレス。仲間の昔話に心を動かされ、でも一歩踏み出したのは幼いリィズの言葉によってだった。やっと復活。
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やはり熱い。
英雄は持たざる者の叫びを無視できないのだ。
あと、年配者2人の言葉が良かった。
現実にも言えるよね。 -
レオンの「さあ言い直せ!」のくだりの辺りから大変ツボでした。
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2010/07/17