グロリアスハーツ2 (富士見ファンタジア文庫)

著者 : 淡路帆希

• 富士見書房 (2012年7月20日発売)

作品紹介・あらすじ

シローフォノ軍の研究機関『クレイドル』にて生まれた、怪異の力を持つ人型の生命兵器-『贋人』。贋人として生まれた少女・ユズカと、ユズカを人間にしたいと願う少年・アルトゥールは、贋人の秘密を知る研究者・ディニタ・イングリスの手がかりを探して、ジャッロ・コリーナ市へ向かう。街へ入ると早々に宅配の仕事を頼まれるのだが、その届け先は誰もいない廃工場地区だった。しかも、そこで二人を待ち受けていた人物は…!大切な人を失い、守りたいという強い願いが、少年の中に眠る七つの龍を呼び起こす!本格ファンタジー。

感想・レビュー・書評

[disktnkさんの感想 · 2012年8月4日]

1巻でいろいろと伏線を張って，ちょっと長くなりそうだな，と思いきや，重要人物にはあっさり会えるわ，味方は何のひねりもなくいい人だわ，キャラは1巻から使い回しだわ，出てくると説明のややこしそうな組織はノータッチだわ，割り切り感が半端じゃない．あとがきの“これで完結です”という言葉が一番驚いた．1巻でアルとユズカが仮想兄妹の関係から思わせぶりに進展したのに，また複雑になりそうなラストでなにがなんだか．怪精とか東の国とかの世界観も他の作品で見たような気もするし，思い切りのよい完結編だったと思う．