アメリカ海兵隊のドクトリン

制作 : 北村 淳  北村 愛子 
  • 芙蓉書房出版
3.67
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829504444

作品紹介・あらすじ

日本人のほとんどが本質的に理解していない米国海兵隊の「根本哲学・理念・行動の基本原則」を示したWARFIGHTINGが初めて日本語に。ビジネス界でもその戦略思考が注目されている。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジョンボイドのOODAループの勉強のために購入したが、結果、現代組織論として、目からウロコであった。ある意味究極の学習する組織として、アメリカ海兵隊がモデルたりうるのだと感じた。いわゆるマスコミから入ってくるアメリカ海兵隊の不良軍人のイメージが打ち崩された。



    OODAループの考え方は簡潔に述べられているが、John BoydのPattern of Conflict等の戦闘に対する考え方、特に劣勢勢力が勝利する場合は奇襲攻撃、相手の精神を攻撃目標にすることで戦意を挫き、よく考え、頭脳的により意識決定が早い軍隊が、結果として被害が少ない方法で、理想は戦わずして勝つ例がほとんどだったという、Boydの歴史的な研究から導き出されたドクトリンが海兵隊に叩き込まれている。そのためには統一された概念を持った軍隊が生き物のように行動し、お互いの兵士、士官等の間の信頼関係の構築、阿吽の呼吸の醸成にも似た活動が推奨されている。そのために、よく学び、勇敢なトライが推奨され、その途中の失敗が容認されるべきとされている。



    統一された概念を組織に与え、個々の組織が工夫学習をしながら目標を達成する、いわゆる現代の会社組織に本来必要とされるエッセンスが詰まっている。軍事モノとして色物として捉えると損をする。是非一読をお勧めする。



    どうも、日本の宮本武蔵の五輪書の影響があるようなのだが、こんなところで影響を感じることができるとは。



    今の所、John BoydのOODAループの考え方、効果を一番簡潔にまとめられた良書だと思う。

全2件中 1 - 2件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャック ウェル...
マシュー・サイド
オーウェン・ジョ...
エリック・リース
シーナ・アイエン...
マーク・ピーター...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×