やんごとなき独り占め (ティアラ文庫)

著者 : 芹名りせ

• プランタン出版 (2015年9月17日発売)

作品紹介・あらすじ

手鞠が想いを寄せるのは帝の息子・直柾。幼なじみだけど高貴な主。
叶わぬ恋に胸を焦がしていたら、手鞠の縁談で彼が豹変！
「ずっとお前が欲しくてたまらなかった」
情熱的な告白、貪るような口づけ。
さらには監禁され、初心な肌に快楽を教え込まれて――。
「永遠に閉じ込めておきたい」
と激しく寵愛されながらも今度は直柾の方に縁談が!!
手鞠を片時も離さない執着の行方は……。

感想・レビュー・書評

[miakaさんの感想 · 2017年10月17日]

主人公・手鞠の好きな相手は春宮・直柾。
手鞠は気付いていなかったけど、彼女に縁談が来なかったのは直柾の画策によるもの。
夜ごと逢瀬を重ねるようになるものの、身分差を気にして身を引こうとする手鞠を直柾は手放す気が無くて・・・って感じの、王道の話です。
全体的に、手鞠が一人でずっと悩んでいて恋のライバルが出てきて一触即発、というようなこともなく・・・。
よくある話なだけに、ストーリーよりとにかくヒロインとヒーローがイチャイチャしている話が読みたい、って人向けです。

[ひるあんどんさんの感想 · 2017年7月3日]

春宮・直征と彼に仕える女房・手毬のラブストーリー。あらすじを読んで購入しましたが、若干違っている気が・・・。手毬監禁されてませんよ・・・、いや別に監禁されなかったのが不満というわけではなく、商品説明間違っていますよ、と。なんか暇さえあればＨしているお二人。手毬はさる方にそっくりのようですが、ここまでそっくりなら、色々噂があってもおかしくないのにそこはスルー。絢姫と時織のストーリーも読んでみたい。

[sakuraさんの感想 · 2015年9月27日]

【ネタばれ感想注意】

春宮ヒーローと乳兄弟で彼に仕える女房である16歳ヒロインと、彼女を妹のように可愛がってくれる19歳春宮ヒーローとの平安ラブストーリーです。

ヒロインとヒーローが互いに両片想いである事は、読み始めてすぐに分かります。
しかし、想いを伝え合い両想いになると、身分違いを理由にヒロインは身を引こうとします。

このお話はヒーローの執着愛だけでなく、ヒロインの出生の秘密も隠されています。
結論としては、ヒロインの母と先帝が若かりし頃は秘密の恋人同士であり、実はヒロインは先帝の落胤だったという事で、政治的な思惑もあるでしょうが左大臣家の養女として目出度く女御という身分を与えられます。
ヒーローも子供の頃から一途にヒロインだけを想い続けてくれていた事もあり、妃はヒロインだけと誓ってくれてハッピーエンドで終わります。
王道の平安時代ラブストーリーでした。