偽夫 (オパール文庫)

著者 :
  • プランタン出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829684504

作品紹介・あらすじ

兄妹として育った獅王と環奈。
彼は私を守るために極道の道へ。
将来を奪った負い目と秘かな恋心を持て余し、距離を置こうとするけれど。
「もう逃がさない」力強く抱き締められて、胸が高鳴る。
心のこもったキスと愛撫に身体中が悦びで沸き立ち……。
やっぱり、この人を諦められない。
「誓えよ。俺と結婚するって」
禁断の果実より甘い囁きは耳朶に心地よく響いて――。

感想・レビュー・書評

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  • 血のつながりのない、兄と妹は
    諸事情で全てから逃げた。

    正規(?)の金貸しでないと、取り立てがやってくる
    面倒な状況です。
    そこから逃げ出したと思ったら、変なストーカー。
    金持ちだから、という、職場の恐ろしい提案に
    これを本当に言う場所があったら恐ろしいものが…。

    忘れていた面倒も再び、だったり
    ストーカーも再びだったり。
    どちらも粘着質すぎます。

  • シリーズ未読だったが、特に問題なく読めた。
    足抜けしたとは言え元ヤクザの義兄との紆余曲折を経る恋物語。
    ヒーローの遍歴が濃い。
    そもそも主人公の不幸体質が凄いから。
    父親とは再婚相手と結婚してから死なれてしまい、その再婚相手の更なる再婚相手の連れ子が前述の義兄。
    今の家族に血の繋がった人は一人もいないという状況。
    「元」母親は金にだらしない人で借金まみれ(かつ途中退場)
    しかも、義兄であるヒーローは、彼女を守るために体を張って傷ついて、何ならヤクザにも入っちゃう。
    そりゃ「全部私がいるせいだ」と罪の意識を背負っても仕方がない。
    見目麗しいから、やたら変な男に好かれてトラブルに巻き込まれるし。
    不幸体質にも程がある。
    ゆえに、本当に大好きだった義兄とも離れる選択をした訳で。
    でも、それで逃がしてくれる兄ではなかった模様。

    タイトルは『偽夫』とあり、事実、彼女を変な男から守るために偽装結婚を持ちかけるが、結果的にはタイトルにあるほど偽装結婚ネタに重きが置かれなかった気がする(何せ彼女が拒むから)
    それよりは『義兄』ものだなと思って読んだ。
    作中、よく過去話に飛ぶため時間軸が混乱はしたが(その過去話自体も時間軸がこんがらがっていて、前後していた気がする?)
    何せ、どの時間軸でも似たり寄ったりなトラブルに巻き込まれているから、「これ、どの時のトラブル?」という感じになりがち。
    本当に不幸が過ぎる主人公。
    こんな状態では、穏やかに日常生活を送るのは難しいだろう。
    もし結婚するなら、義兄くらい(色々と)濃い相手、いざという時に彼女を守れる手段を持っている相手でないと。
    そういう意味では、ぴったりの相手なのかもしれない。

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著者プロフィール

元SE。Webサイト「SAKURA」にて恋愛小説を公開。「Love me do !」にて出版デビューに至る。趣味は読書と音楽鑑賞。

「2012年 『妄想ラジオ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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