クモの巣ハンドブック

  • 文一総合出版
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829981689

作品紹介・あらすじ

家主(クモ)が不在でも、巣だけでクモが見分けられる!
巣の構造と獲物が網に捕らえられる仕組みをイラストで表現!その機能の巧妙さには目を見張らせるものがある。クモ観察をより楽しめる本。

円網,立体網,地中性などさまざまな形の巣を作るクモ,それは獲物を捕らえるワナや外敵から身を守る住居など,さまざまな機能がある。
日本で見られる74パターンの巣・クモ約150種を紹介し,巣によるクモの識別やイラストによる狩りの方法を解説する。
最新研究を紹介するコラムも充実し,クモの巣観察が楽しくなること請け合い。

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・この本では,野外でよく見る,放射状の糸にうずまき状の糸が紡がれた「網」や,植栽をシートのように覆う「網」など,クモが自ら出す糸を使って作るさまざまな構造物を「クモの巣」と呼びます。網のほかにも地中の穴や植物の葉を糸で留めて作るタイプの巣も本書で紹介します。
※ハエトリグモに代表される徘徊性のクモは基本的に巣を作らないため,本書ではコラムの扱いになります。

・ 同じ著者が執筆した「クモハンドブック」(ISBN:978-4829981283)と連携しており,クモ本体の詳しい解説はそちらを参照できるようにページ数を記載しています。

・ 図鑑パートは野外での使いやすさを優先し,クモの分類順ではなく,「円網」「立体網」など巣のタイプごとに配列しています。本書では74パターンの巣・クモ約150種を紹介し,巣の形状から持ち主のクモを識別する方法を提供します。

・ 解説では網の形状だけでなく,どんな場所で見られるか,いつ巣を作るか,類似種の情報といった,クモの巣の探索や観察で役立つヒントを多数掲載しています。

・ 巣は形状をわかりやすくとらえた複数の写真を掲載し,さらにはその巣を使ってどのようにクモが獲物を捕らえるかをイラストでわかりやすく紹介しています。なかなか見る機会のないクモのハンティングの様子がわかる,他書にはないユニークな,かつ観察に役立つコンテンツになっています。

・ 著者の3名はクモ研究の第一線で活躍しており,最新の研究を基にした図鑑の記述はもちろん,クモの巣に関する興味深い話題の数々をコラムとして本書に掲載しています。

感想・レビュー・書評

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  • 興味深く読めた。

  •  クモの巣を見るとその芸術性に感心します。そして真ん中でじっと待つ姿に畏敬の念すら抱いていますw。 馬場友希・鈴木佑弥・谷川明男「クモの巣ハンドブック」、2021.5発行。世界には約5万種のクモがいて、半数が網を張って獲物を捕獲、半数は網以外(穴を掘ったり、待ち伏せ)で捕獲し網とは別の巣を作る。クモの巣(網や住居)には、いろんな種類があるが、クモの巣を見ると、クモのグループや種の当たりをつけることができる。日本には約1700種のクモがいる。オニグモ、ジョロウグモ、ゴミグモ、アシナガグモ、ヒメグモなど。

  • 6月9日新着図書:【こんなに種類があるなんて。特にレア度4~5のクモの巣・網はすごい作り。散歩の時にキョロキョロ探してしまいそう。】
    タイトル:クモの巣ハンドブック
    請求記号:485:Ba
    URL:https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28181974

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著者プロフィール

1979年,福岡県生まれ。九州大学理学部卒業,東京大学大学院農学生命科学研究科修了。国立研究開発法人 農研機構・農業環境変動研究センター 上級研究員 博士(農学)日本蜘蛛学会誌編集長・日本蜘蛛学会評議員。クモの分類から行動・生態まで幅広く研究。 著書に『クモハンドブック』(共著),『クモの奇妙な世界:その姿・行動・能力のすべて』(家の光協会)などがある。

「2021年 『クモの巣ハンドブック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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