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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831826046
作品紹介・あらすじ
圧倒的な存在感をもつ中世の神仏や死者。人々は「土着の神」や「外来の仏」ではなく、「あの世の仏」と「この世の神仏」という世界観のなかで生きていた。
童子・男神・女神へと変貌するアマテラスを手掛かりに、中世の民衆が直面していた生々しいイデオロギー的呪縛を抉りだす。それは、神仏習合論、本地垂迹論、神国思想論、顕密体制論などの見直しを迫り、新たな宗教コスモロジー論の構築を促す。
感想・レビュー・書評
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天照大神といえば女性神というのは常識だが、中世には男性の姿で描かれたアマテラスがいる。著者は著作、日記、絵画等の様々な例から、従来の神仏習合論、本地垂迹説に異を唱え、「此土の神仏」と「彼岸の仏」との対比から中世世界の宗教観念を解き明かし、さらにアマテラスの変貌の過程を追っていく。
史料の読み込みとして、その適否を判断できるような能力はないが、説得力のある論理展開で、かつスリリングに満ちた書物である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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