本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831875891
作品紹介・あらすじ
歴史は統合であり中核となるのは政治史であると考える著者が,文化の中に表れた政治権力を解く。
感想・レビュー・書評
-
日本中世の宗教、美術、文学、思想などについての諸論文を集めたもの(補筆あり)であるが、著者の専門は政治史であり、鎌倉時代の文化現象を政治との関わり、関係性から論ずる点は本書全体を底通する。
中世南都仏教に興味があり、手に取った。「日本仏教は、政治権力との密接な関連の中で発展してきた。その点で日本仏教史上、もっとも重要な事件は聖武天皇による毘盧遮那大仏の造立と考えている」(あとがき)というのはそのとおりと思うが、それに続く、「権力の掌握者がしばしば大仏を造立している」という事実について、私は今まであまり考えたことがなかったので面白い指摘だと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示