権力と仏教の中世史: 文化と政治的状況

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  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831875891

作品紹介・あらすじ

歴史は統合であり中核となるのは政治史であると考える著者が,文化の中に表れた政治権力を解く。

感想・レビュー・書評

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  •  日本中世の宗教、美術、文学、思想などについての諸論文を集めたもの(補筆あり)であるが、著者の専門は政治史であり、鎌倉時代の文化現象を政治との関わり、関係性から論ずる点は本書全体を底通する。
     中世南都仏教に興味があり、手に取った。「日本仏教は、政治権力との密接な関連の中で発展してきた。その点で日本仏教史上、もっとも重要な事件は聖武天皇による毘盧遮那大仏の造立と考えている」(あとがき)というのはそのとおりと思うが、それに続く、「権力の掌握者がしばしば大仏を造立している」という事実について、私は今まであまり考えたことがなかったので面白い指摘だと思った。

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著者プロフィール

1931年生まれ。1953年京都大学文学部史学科卒。京都大学・龍谷大学・皇學館大学教授を経て、現在、京都大学名誉教授、文学博士。著書に『北条泰時』(吉川弘文館)、『源平の盛衰』(『講談社学術文庫』)、『日本中世政治史研究』(塙書房)、『平家物語の虚構と事実』(塙書房)、『源義経』(『平凡社ライブラリー』)、『人車記』(思文閣出版)、『兵範記』(思文閣出版)、『鎌倉時代政治史研究』(吉川弘文館)、『鎌倉時代―その光と影』(吉川弘文館)、『日本中世国家史論考』(塙書房)、『日本史の快楽』(『角川ソフィア文庫」)、『源平争乱と平家物語』(角川選書)、『壇ノ浦合戦と女人たち』(赤間神宮)、『戦中・戦後三高小史』(三高自昭会)などがある。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2012年 『赤松俊秀著作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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