歎異抄 心に刺さるメッセージ

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  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784831887955

作品紹介・あらすじ

『歎異抄』の師訓篇(第一条から第十条まで)を中心に、独自に語註と現代語訳を付し、感性豊かな理解で心に刺さる一冊。何度読んでも新たな感動を呼ぶ『歎異抄』の不思議な魅力に迫る。
――仏の側から見れば、みんな悪人である。自己の悪を自覚したものこそ救われると言えば、そのままうなずける。善人として虚勢を張り、自己の偽善の姿が見えてきたとき、真に人間性を回復できるのである。
「歎異」とは正統が異端を歎くのではなく、真理(真実)に異なっている自己を歎くのである。そう読み取ってこそ、初めて『歎異抄』が単なる古典・文学書に留まらず、「人間性回復の宗教書」となるのである。

【目次】
一 『歎異抄』とは
二 歎異精神──真理に異なる自己
三 自見の覚悟──自閉的世界を破る
四 弥陀の誓願不思議──大いなる願いの中に
五 おのおの十余か国の境を越えて──身命をかけて求めるもの
六 なにの学問かは往生の要なるべきや──学問と念仏
七 いわんや悪人をや──自己との出遇い
八 すえとおりたる慈悲──同情の限界
九 有縁を度すべきなり──道徳を超える
十 親鸞は弟子一人ももたず──諸仏と仏弟子
十一 無碍の一道──迷わぬ強さ
十二 念仏は非行非善なり──たまわる世界
十三 唯円房同じ心にてありけり──共感・共鳴・共学
十四 不可称不可説不可思議──思議を超える
十五 親鸞一人がためなりけり──自覚と実存
十六 そらごとたわごと──火宅の危機
〈注〉
あとがき

著者プロフィール

仁愛大学学長。同朋大学名誉教授。博士(文学)。1952年生まれ。大谷大学大学院博士後期課程満期退学。カリフォルニア州立大学客員研究員、同朋大学教授、同大学院文学研究科長などを経て現職。ビハーラの提唱者の一人で、ビハーラ医療団代表。1993年~95年までブラジルのマリンガ大学、トレード大学、サンパウロ総合大学特別招聘講師。1995年にハワイ大学(マノア校)サマーセミナー講師。主な著書 『広い世界を求めて──登校拒否の心を開いた歎異抄』(毎日新聞社)。『親鸞の生と死──デス・エデュケーションの立場から』、『仏教とビハーラ運動──死生学入門』、『唯信鈔文意講義』、『親鸞思想の再発見──現代人の仏教体験のために』、『御文に学ぶ──真宗入門』、『親鸞 左訓・字訓・語訓辞典』(以上、法藏館)、『市民のためのビハーラ』全六巻(同朋舎出版)、『親鸞教学の課題と論究』(方丈堂出版)、『愚禿鈔講讃──教相判釈と真宗開顕』(東本願寺出版)ほか多数。

「2023年 『歎異抄 心に刺さるメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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