タオの城 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832233041

作品紹介・あらすじ

街の最果てにある巨大な居住地…人々はそこを“百窟城”と呼ぶ。謎めく人々が住む、迷路のようで廃墟のような“百窟城”という名のスラム。そこで暮らすエキゾチックな美少女・タオ。怪しい関係の兄妹、映画女優、売春宿の女たち…。神出鬼没なタオと、不可思議な住人たちのお話ーーー

感想・レビュー・書評

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  • 「貧民街で暮らす生活力のある少女」、という題材には惹かれるものがある。
    さらにその舞台が”九龍城砦”とくれば、さまざまな人間模様を期待してしまうのだが、ボリュームが不足しているせいか、ちょっと物足りなかった。

    現実主義の少女が熱血青年に徐々にほだされていく、というストーリーは、王道でよかった。

    つくづく1巻完結なのが残念な作品。

  • 表紙の建築物が、見るからに今はなき香港の「九龍城砦(くーろんじょうとりで)」だったので、なんの予備知識もないままジャケ買い。著者の九龍城砦への愛は、ひしひしと伝わってきました。なので余計に、百窟城のモデルについて一言も触れられていなかったのが、残念。何を資料にしたのかとか、知りたかったです。

  • 帯に書かれている「貧困街に咲く花」というコピーがこの作品をよく表している。スラム街でたくましく生きるヒロインの少女がとても魅力的でした。
    香港の九龍城砦をモデルにしたと思われる、作品の舞台となる「百窟城」も、スラム街だけど実在したら住んでみたいかも。

  • ストーリーの背景が中国。まったり読める漫画。

  • 今はもうない「九龍城」のような異国だけど日本のような不思議な話です。
    一巻完結ですが、まさに九龍城のカオスさが凝縮されています。
    軽めの話と重い話が交互に構成されていて、飽きることなく読めます。

  • モデルは言わずと知れた九龍城ですね。その中に暮らす人々を主人公を通して見つめてゆく。
    どこか懐かしい雰囲気にいつまでも浸っていたい、九龍城は無理でも百窟城なら行ける!行きたい!と思ってしまいました。

  • 漫画Times連載。筆者の前作「蝴蝶酒店奇譚」をさらに洗練させてリメイクしたような作品。香港の九龍城をモデルにしたようなスラムアパートが舞台だが、エピソードや登場人物は実在の香港のようでありながら、実は高度経済成長期の日本の庶民を映し出しているようにも思える。読後感は比較的あっさりしているが、さまざまな登場人物が印象を残す。

  • どこかで見たことある気がして表紙買い。1冊で完結していて最後は駆け足感があったけど面白かった。アタリだと思う。劇中では日本語(文字も)が使われているんだけど、舞台としては雑多な感じが香港あたりを想像させる(作者のHPにも好きな場所に香港とあるし)。主人公の名前も孔明でヒロインもタオだしね。

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