の、ような。 4 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社
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本棚登録 : 332
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832238350

感想・レビュー・書評

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  • 両親を事故で失った兄弟を引き取った希夏帆と愁人。家族のような生活も馴染んできたところに降り出した雨。事故の日を思い出す雨の音。被害者遺族の冬真と加害者家族の栢沼の思いが交錯する。

    今まで積み重ねてきた人間関係が春の日差しのように心をあたためる。変化した環境の中でみんな成長していく。春陽の言葉遣いが可愛くて癒されるよね!友だちやそのお母さんとも仲良くなってきててほっとする。両親を失った悲しみをまだ言葉にできない春陽。雨が映る瞳で気持ちを表現しているのが言葉以上に辛さを訴えてくる。

    冬真と栢沼のやり取りは思わず泣きそうに。両親を失った冬真の悲しみと後悔、父が冬真の両親を奪ってしまった栢沼の罪悪感と告白した勇気。二人の葛藤を知って橋渡しをする爽太。みんな誰かのことを思って苦しんでいて、なんて切ないんだろう。傷がすぐ癒えるわけじゃないけど、雨降って地固まった三人の絆には心打たれた。

    「理由聞いても現状が変わる訳じゃないんだけどっ でもさ変わんなくても知ると違って見える事もあるし」
    爽太のこの言葉が好き。冬真の悲しみを尊重しながら、自分の気持ちを伝えようとするやさしさが滲んでいる。冬真も春陽も両親を失った傷は大きい。そんな中でも希夏帆たちと知り合って得た当たり前の生活もあって。冬真の微笑んだ横顔に読者としても救われた。

    冬真の物語は一区切りという感じだけど、希夏帆の目の下のクマが酷くて心配。今後の伏線なのかな。希夏帆も過去にいろいろあったみたいなので、どう語られていくか気になる。

  • 今巻は、兄弟の両親の事故に関する話。雨の日を嫌がるハル。やはり両親が事故で死んだから。冬馬は冬馬で自分が急かしたからだと負い目を感じていて、相手の息子である圭もまた冬馬に負い目を感じている。二人に事故の原因責任があるわけではないけど、やはり考えてしまう様だ。希夏帆は正解は出さない。「今はそんなに不幸じゃないと、そう思えるようにしたい」は彼女なりの「二人を責任持って育てる」そう聞こえる。

  • 2022/12/22
    事故の相手暴露。
    どうしようもないからなー。今を良くしていくしか道はないけど、そんな単純にも生きていけず。
    戦うしかないんでしょうな。
    お子様たちの会話にほのぼのする。

  • 感動して泣いちゃった。

  • そうですか

  • キナちゃんの目の下のくまが酷くなっておる

  • 泣ける。言う勇気、聞く勇気。言い訳もせず、ただひたすらに自分のせいかも、いや、きっと自分のせい、と思ってしまう中学生男子たち。でもね、キナホちゃんの言うとおり、酒飲んで運転したやつが1番悪い。それが大人ならなおさら!(かといって未成年の飲酒運転も駄目ですけどね)ハルも冬真も両親を亡くしたことはとても悲しいことだけど、キナホちゃんと黎斗くんという保護者に出会えたのは僥倖だと思う。なかなかこんな保護者代わりはいないぞ、特にキナホちゃんw

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