城下町のダンデライオン (5) (まんがタイムKRコミックス)

著者 : 春日歩

• 芳文社 (2019年10月25日発売)

感想・レビュー・書評

[kasuranさんの感想 · 2020年6月13日]

4巻を読んだ時にはなんでこんな話が始まったんだ？とまで思ったアンジェリカ編。5巻後半から事態は急転直下を迎える。アンジェリカの過去が何故失われていたのか、今また父を救うため、代償として茜との記憶を失うことを選択する。全ての記憶を失ったはずのアンジェリカだったが、結果として父を救えなかったため、代償は払われなかったのかも知れない。だが、茜との記憶だけは....... 再び櫻田家に戻ったアンジェリカは、ふとした事から過去を取り戻す。茜は唯一言こう言った。「おかえり」と。
ご都合主義と言われれば確かにそうだ。そんなうまく行くはずがない。アンジェリカの父はアンジェリカの記憶を失わせてしまったことを激しく後悔し、アンジェリカの決意も虚しく母の元に旅立ってしまうのだが、ちょっとは最期にアンジェリカに全てを還すことが出来たのだろう。恐らく本望であったに違いない。当初イラストレーターが描いたマンガにしか見えなかったこの作品も、時を経てこんな作品になりました。やはり櫻田家には茜様がいなくちゃね。

[たきたきさんの感想 · 2020年1月21日]

最後は4コマじゃなくなったけどとても良いです（これって完結したんですか？）

[有穂さんの感想 · 2019年10月27日]

はぁ～っ、待っててよかった！！
やっぱりこの物語大好きです。

帯が不穏だったので先にあとがき読んでからよみはじめたのですが、そういうことかぁ、と。

アンジェの茜依存の激しさにも訳があり、とっても大切な思い出と引き換えにーー
ハリー王も切ない。
二番目のお兄ちゃんも、一番目のお兄ちゃんも。
復元できないものの代償に、戻ってきた大切なもの。失ったもの。
それでも生きつづけていれば、微かな可能性が再び開けることもある。
強くてまっすぐで、優しくて。
目頭熱くなりました。
アンジェも櫻田家もほんとあったかくて大好きです。
まだまだ続いてくれるみたいなので、また次の物語を待ちたいと思います。
遥もっと見たいな。