新装版 Nobody Knows (花音コミックス)

著者 :
  • 芳文社
3.84
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832288294

感想・レビュー・書評

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  • より人間に似せて作られた人形が、人口知能を頭に積まれる事で、人間社会に溶け込んで存在し、人間社会で動くことによって学習を重ねて行くのを考えるのは容易な発想だと思う。
    人口知能を備えたパソコンが人間を地球の害虫と判断し排除しようとする、と言う発想よりも現実的じゃないだろうかなぁ、と私は思う。古い自分の数少なくなってしまった(処分を重ねた為、どうしても捨てられないもの以外は手元に残ってない)
    蔵書の中から20数年前に読んでいたであろう大原まり子の
    『銀河郵便は‘愛’を運ぶ』と『イル&クラムジー物語』が私が人間と、人間似て非なるものとの間に育まれる「愛に近いもの」に非常に惹かれる人間だ、と言うのを思い出させてくれて、清水玲子の『竜の眠る星』『ミルキーウェイ』と思い出し、そしてBLには『Nobody Knows』がある!!と思い到った時点で、「愛に近いもの」が幻じゃないと言う、あのどうしようもなく切ない感じは、一般的には許容されていない同性同士の恋愛ものであるBLを好む部分に通じるものを自分が強く感じているからに他ならないんだ、と言う事を改めて自覚させられた気がする。

  • 新装版。旧版では二冊に分かれてたモドルとススムの話がまとまってたのが、読みやすくてよかった。

  • ススムン、いい表情してる

  • ★4.5

  • 全般的に、ハッピーエンドなお話ばかりで少し拍子抜けしました。表題作が、続かずに表題作のみで完結していたらとても私の好みだったな…と思いました。余韻の残る切なさ、がショーワさんの素晴らしいところだと感じているので。

  • 旧版も持っているけど買ってしまいました。

  • なんかなんともいえない話。??

  • SHOOWAさんの漫画にハズレはない。本当に。
    新装版っていうからどんなに絵が違うんだろうと思ったら全然今と変わらないじゃないですか…(悪い意味でなく) むしろ昔の方がタッチが大人しいというか、繊細というか、まーほんと今も昔もお上手だわ表情とか。
    表題作はアンドロイド云々のアンハッピーエンドかと思い込んでたけど、普通に幸せでよかったー、切ない末に報われないのはつらいやっぱ。
    実は人形でしたーの在り来たりな話で終わらせないのがSHOOWAさんだよなあ。もうちょっと話広げてくれたらもっと嬉しいけど。ススムの元の男のこととか。
    SHOOWAさんの受けって健気かわんこかアホの子受けが多いような気がするから、モドルみたいな無口で大人しくて受け受けしい(←重要)子はなんか新鮮な気がする。あ、黒髪受けが新鮮なだけかもしんない。
    ペンギンの着ぐるみの話好きだなー!(笑)
    ただそれ以降のハイテンションなお話は好みじゃなかったなあ…面白いんだけど。確かに何度も笑ったけど。萌えたかといえばそうでもない。好みの問題。
    ヒロの男前っぷりはすごい。うさぎの着ぐるみやばい。これはやばい。
    多分自分はかっこいい攻めが好きなので、ヒノヤマさんみたいなヘタレ攻めタイプはあんまり好きじゃないんだなあ…
    でも面白かった。この方なんでシリアスもギャグもずば抜けて上手いんだろう。
    ススムとモドルの話の続きがどうのこうのっていうのは2007年の時点での話だよなあ、どっかに入ってるのかしら。あと引継ぎ係の二人ってどの二人のことなんだろ。次の新装版にいるんかな。

  • 今改めて読んでもやっぱりうまいなぁと思いました。すごい。
    初めて読んだ時は衝撃受けて何度も読み返しました。構成、展開、見せ方にとにかく衝撃。ただ淡々と進んでくのに、クライマックスで淡々と冒頭と同じモノローグを繰り返してなぞってくだけなのに、意味が全く違って。すごい。何気ない、ありふれた、気だるげな無気力な若者風のモノローグに、あそこまで違う意味を持たせたのがすごいです。詩のような抽象的なモノローグじゃなくて普通の文章なのに。抽象的なら二重の意味を持たせやすいとも思うんですが。とても泣かせるようなモノローグではないのに、泣かされるとは思いませんでした。読切の最後の一言が特に衝撃でした。たった一言。続編の最後のモノローグもすごく好きです。終わり方がどっちも印象深い。
    本編はすごくシリアスなのに短編で笑えるのがまた良かったです。ガラッと雰囲気変わって、あ、全然、幸せにやってけるんだなーって。それはこの後のコメディの脇でもずっと出てて、そこでも判るんですが、本当にあの本編の人達?パラレルかしらってくらい(笑)でも芯は変わってないから幸せにやってけてる姿が見られるのが良いです。動きがおかしくなっても、もう動じずに対処できてる姿とか。
    新装版での描き下ろしも良かったです。この2人がまた見られるとは思ってなかったので、何で新装版?花音新装版商法に走りすぎと思ってたけどその点では。そしてヒノヤマさんは相変わらず何か報われてないのね(笑)テルちゃんはかわいい。とてもかわいい。
    多分今読んだらテルちゃんとヒノヤマさんの話にはびっくりするだろうなぁと思いました。すっかりBLのお約束に染まってしまったから、あそこまで行ったら次はテルちゃんとヒロの話だろうと思うと思います。
    ところで収録作変わってるから初めて読む人には微妙に旧版描き下ろし判らないんじゃないかなーと。亀の話が。描き下ろしに居るけど亀の話入ってないから。あの別の意味でのちょう衝撃作。Nobody Knows読んで何この人…!と衝撃受けてたら亀の話で何この人?!と吹っ飛んだ想い出(笑)振り幅大きすぎて。次の新装版に入るのですかねー。表題作読んだ後にヒロの話ってだけでも十分衝撃かもしれませんが(笑)あのノリは好きです。笑える。

  • 切ないとこもあったけど、着ぐるみのウサギの表情がww

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著者プロフィール

SHOOWA(しょーわ)
ボーイズラブ作家・漫画家。女性。シリアス、ユーモア、コミカルが並列する独自の世界構築で高い評価を得ている。
代表作に『月影』、『僕らの三ツ巴戦争』、『ニィーニの森』、『イベリコ豚と恋と椿。』、『向日性のとびら』など。

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