うつ・躁回復ワークブック: 自分で記入し、自己コントロールするためのプログラム

著者 : メアリー・E.コップランド 松浦秀明

• 保健同人社 (2001年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[yuukiwoさんの感想 · 2011年4月21日]

多くの事例をもとにした項目・キーワードの量が圧巻。それは、患者自身が言葉にできない多くのものを引き出しやすくしてくれるだろう。しかし、そこに引っ張られてしまう危険もある。参考にしながら、思うままに自分を書き込んで整理できれば、大きな効果があると思う。
最大の課題は、精神病理を抱えたときに、このような本やワークと向かい合うことができるかというところ。本人が書き込んでいくのではなく、本人に寄り添う人が、本人を理解したり本人の状態を整理させるためのキーワードを探す書となる一冊だと思う。