カラスの自然史 ー 系統から遊び行動まで

  • 北海道大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832981966

作品紹介・あらすじ

 カラス属は南米と南極を除く世界の5大陸に生息しており,大いに繁栄している。日本には主にハシブトガラスとハシボソガラスの2種のカラス類がすんでおり,さらに第3のカラスともいうべきミヤマガラスが季節ごとに訪れる。カラスは鳥類の中でも知能に優れ,ヒトとの知恵比べをするほどの頭脳の持ち主である。このようにカラス類は身近な存在である割には,忌避の対象となりこそすれ,従来,生態学や行動学の対象として詳細に研究されてこなかった。
 本書では,4部15章にわたって,18人の第一線の研究者たちが自然界における生活を理解するために,さまざまな角度からカラスに迫る。第Ⅰ部では,カラス科の系統関係に関する研究である。第II部では,生息環境と環境利用に焦点を当てる。第Ⅲ部ではこうしたカラスの食性や,その採食行動が生態系に与える影響などを解き明かしていく。第Ⅳ部では,カラスの社会性や文化,認知能力に関する興味深い知見を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • わかりやすい論文集。

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著者プロフィール

慶應義塾大学訪問教授,東京大学名誉教授

「2021年 『鳥の渡り生態学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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