長良川とサツキマスの四季、そしてその流域で川とともに生きる人々の暮らしを追った本です。
NHKでそういう番組があったみたいですね。著者はその番組制作者です。。
20年位前の古い本ですが、川に寄り添って生きる暮らしがとてもイキイキとしていて、その光景が目に浮かびます。
長良川の清流には、戦前1m超のオオサンショウウオもいたし、観光ではなく鮎の鵜飼が漁業として成り立ってた。
鮎の解禁やサツキマスの遡上で季節を知る時代。風流だなあ。
・・・なんて読み進めていたら後半は、やはり出ました環境破壊自然破壊生活破壊!!!
出版当時、長良川は河口堰建設の真っ只中。完成すれば干潟がなくなり水が濁り、サツキマスの遡上も危うい。魚介類の激減も確実。
それでも工事を押し切る国の力はすごい。すごい理不尽。
日本の川の悲しい現実に、この本でも直面してしまいました・・・