比喩によるモラルと政治―米国におけるモラルと政治

  • 木鐸社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833222624

感想・レビュー・書評

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  • 授業の関係で読みました。
    一読して、へー、みたいな内容。
    ちょっとコメントをさせていただくと、保守とリベラルを、どっちか一つという風に比べている点に異議あり。
    保守には保守のよい点があり、リベラルにはリベラルのよい点があり、この二つの点は、共存できると思います。その共存を妨げているのが、保守の罰と報酬の感情、リベラルの慈しみという、ポリシーというか、イデオロギーというか、そういう非合理的な感情です。そのような感情を捨てれば、両者は歩み寄ることはできるのではないのでしょうか。
    保守は短期的な視点を重視しており、現在の問題を解決するのに適しています。しかし、リベラルは長期的な視野を持っており、全体的な問題を解決するのに適しています。
    この、マクロとミクロの考え方を比べて、どっちが良くてどっちが悪いかは決められないと思います。
    また、筆者はリベラル寄りなので、内容がリベラルに偏っており、少し保守に対して不当な比較方法を用いていることに注意する必要があると思います。

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著者プロフィール

ジョージ・レイコフ(George Lakoff)
1941年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校リチャード&ローダ・ゴールドマン特別教授。認知言語学創設者の一人。生成文法の一派である生成意味論の中心人物として知られていたが、のちに古典的な理論と対決して経験基盤主義を明確に打ち出した。マーク・ジョンソンとの共著『レトリックと人生』(渡部昇一他訳、大修館書店)において、従来の暗黙の前提とされていた客観主義と対立する立場を明確に主張した。

本書は、認知心理学や哲学などの研究成果を踏まえつつ、人間の有するカテゴリー一般、ひいては人間の精神の本質そのものに迫ろうとする野心的な試みの結実であり、認知言語学の旗手としての地位を確立した記念碑的主著である。

「1993年 『認知意味論 言語から見た人間の心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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