- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833420952
作品紹介・あらすじ
人生に勝利したいすべての方へ。2500年前に書かれた『孫子』を現代の視点で分析。
感想・レビュー・書評
-
孫氏の兵法を実践版に落とした内容です。
特に組織論が参考になった。5つの基本問題と7つの基本条件を把握し、全てのシーンで
競合より勝っていれば事業展開はうまくいく。
ただ、言っていることは仰る通りの事だが、”勝ち”を見つけるのは至難の業。
P174以降から。
「どちらか」とは競合にあたる。
マネジメントする立場、会社経営する立場からしてもとても参考になる本だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表面をさらりと読めば、しごく当たり前の事を述べられている気がするが、そこは古くから読みつがれている兵法書である。私の目線が軍隊で言うところの兵隊のレベルであるからか、読めば読むほど奥が深い。
トップである君主、作戦指令を出す軍師、現場を動かす隊長がいかなる思想を持って戦に挑むか、これを現代のビジネスにどう当てはめ活かすかの指南解説書とも言える。
勝利に偶然の産物はない。十分に練られた計画・準備の上に成り立っていることに気づかねばならない。 -
孫氏は勝つことよりも負けない戦略。
負けなければ勝利。
地の利。
戦略バイブル。 -
1.なんとなく読みたくなったので手にとってみました。
2.この本は、「大きな勝利は自分以外の要素を利用して手に入れることができる」ということが大きなテーマとなっています。そして、原著に書かれていることを現代に置き換え、著者なりの見解を述べている一冊です。例えば、敵を新しい取り組み、戦い方を、始める方法、戦いを時間・労力・資本と置き換え、どのように日常生活を過ごしていくべきかということなどを述べています。
3.原著を読む前に読んでおくことで、イメージがしやすいと思いました。また、特に印象に残った言葉は、「成功より失敗から学ぶことが多い理由は、他人のやった失敗を避けることに直結するから」という部分です。私はこの文を、「失敗することで、自分に足りない部分や他人の失敗について実感させられるから」と解釈しました。 -
・「不敗」が一番大切
不利なときは戦わない決断をする。
・弱い自分に勝つ方法は二つ。
- 自ら窮地に立たせること。
- 追い込まれる前に全力を出す習慣をつける。
・失うものをイメージすると人はすぐ動く。
・数分の一の投資と労力で同じ結果を出す道を探れ
・あらかじめ勝利する体制を整えてから戦う。
・努力の汗をしている時点で二つのことを間違えている。
- 最初から問題が起きないようにすべき
- 初めから大差をつけておくべき
・ビジネスでは弱いものイジメも立派な戦略
・「依存」するものは敗者となる。
依存とは全てが都合よくうまくいった場合を前提とすること。
・勝つ能力を備えている者ほど多くの準備が必要と考えている。
・単なる勘ではなくチェックリストで勝算を高める。
・選択肢の多さとは、すなわち強さである。
・肉体と精神の健康のため、選択肢を一つでも多く見つける。
・「間接的アプローチ」は孫子兵法の神髄。
間接的アプローチとは
- 敵を驚かせる要素を強みにもつ
- 充実した敵の備えに正面からぶつからない
- 自分の意図を相手に悟らせない
・敵の意図がわかっている場合、守るが有利。
敵の意図がわからないとき、攻める側が有利。
・作戦の要諦は迅速を旨とする。
敵の隙に乗じ、思いもよらぬ道を通り、意表をついて攻める。
・時間の効率ではなく、「機会」に焦点を合わせて時間を使う。
・「主導権」がある時間を意識せよ。
特に主導権が定まってない時間が重要である。
・上司は部下に三つの「舞台」を用意して教育する。
- 統制力、勢い、体勢
・努力よりも「機会」の大きさで勝利は決まる。
大きな勝利の90%は自分以外の要素で決まる。 -
原書よりもはるかに分かり易かった。
一番心に残った教えを見つけようと必死に読んだけど、どれも素晴らしい考えで一つに絞れない。
あえて挙げるなら、
「意図を隠して攻め 、意図を見抜いて守ること」
これは確かに負けないなぁ、と思った。 -
『孫子の兵法』を道具として使うとすれば、今何ができるのか? 古典的名著の活用法が学べる書籍。
序章 世界最高峰といわれる『孫子』を使いこなすには?
第1章 なぜ、勝てない戦いに挑むのか?
第2章 なぜ、根拠もないのに勝てると思うのか?
第3章 なぜ「戦わずに勝つ」方法をとれないのか?
第4章 なぜ、勝てるタイミングを逃してしまうのか?
第5章 なぜ、兵の「実力」を引き出せないのか?
巻末付録 孫子をさらに詳しく学びたい方へ 成り立ちと特徴を分析する -
孫子ぱない。孫武の慧眼すごい。2500年前から現代経営を見抜いている。逆に2500年経ってもなお人の本質やパターンの変化は小さいということか。兵法なんて戦争するための物騒なものだろ!と訝しい思いがあったが、その本質は戦争しないためにあるものなんだ。リーダーはちゃんと勝てる戦場を選択し勝てない戦いはしない、そのためには己を知り敵を知ること。といった論理的かつ徹底的な分析思考は現代経営戦略と合致し、道理で経営者などがこぞって読む名著なのだなと腹落ちした。
-
図示化したまとめページもあって、わかりやすく面白い内容であった。
-
現代社会のあらゆる問題に対して、孫氏ならどう考えるか?を体現したもの。
日々の仕事に対しての取り組み方や人生に対しての価値観など、刺激を受ける部分が随所に見られた内容だと思う。
実際の戦、兵法から現代の仕事に例えると?といった落とし込み方をしているが、前者は正直読み飛ばしても良い。
『時間が人生を輝かせるのではない。機会が人生を輝かせる。』
日々爪を磨ぐ意識を怠らずに頑張ろーっと。