ふしぎなたけのこ

著者 :
  • 福音館書店
3.62
  • (33)
  • (42)
  • (75)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 861
感想 : 64
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000689

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 画面が縦から横になる場面が、読み手としては難しいけれど楽しい。

  • UniLeaf では、この絵本に透明点字シートを挟み込んで製本した、ユニバーサル絵本を貸し出ししています。
    状況が「読みたい」になっている本はお貸しできます。
    「いま読んでいる」になっている本は貸出中ですが、ご予約いただけます。
    コメント欄に「貸出希望」と書いてください。
    (送り先の住所などはここに書かないでください。)

  • まさかの成長をとげるたけのこ。こんなオチがまっているとは・・・。とても楽しい民話。

  • たけのこシーズンによみたい、素朴でふしぎなお話。
    たけのこがごちそう、って今の子どもにはぴんとこないかもねぇ。
    でもたけのこがぐぐっと伸びて、たろがたかーいところまでのぼってしまうところはおもしろい。(i44)

  • 《こどものとも》傑作集。表紙の雰囲気に惹かれて手に取りました。


    「ジャックと豆の木」のストーリーとどことなく似ていますが、日本らしさが漂う、昔の生活を思わせる作品です。

    たろという子がたけのこに上着をかけると、そのたけのこはぐんぐんぐんぐん伸びていきます。たろを助けようと村中は大騒ぎ。そのあとはいったいどうなるのでしょうか・・・?

    様子を表した迫力ある絵が2ページぶち抜きでいくつも描かれていたり、子どもが喜ぶ”繰り返し調”のくだりが何度か出てくるので、読み聞かせをすると、喜んでもらえそうな絵本です。

  • 服を取ろうとしたらぐんぐんたけのこが伸びて…。

  • 1963年に発行されているこの絵本。
    ふるーいふるいふるい日本を、日本の文化を
    今も昔も変わらぬものをも
    感じることができる絵本です。


    竹取物語などもあるけれど

    昔の日本には色んな所に竹林があったのかな。


    そして、山に住む人々にとっては

    竹の子がごちそうだったんだって!!

    確かに竹の子はおいしい!


    でも、たろの誕生日のお祝いが竹の子だなんて!!



    たけのこは みんなの おおごちそうだ。
    やまの おくの おくの むらには さかなも こんぶも ない。


    そんな山奥の村。



    暑くて脱いだ服を
    かけたとたんに、ぐぐぐっとのびだしたたけのこ


    このお話の面白いのは


    いつの間にか、竹の子が生き物みたいになっているところ。
    まるで、竹の子に気持ちがあるかのように表現されているところがある。

    はじめは、突然伸びだしたから、

    「たろの汗付きの服になにかおまじない的な要素があったのかしら?」

    と思ったんだけど

    読み進めると、


    ”たけのこは のびるのに あきた。
    そして、 たけになることに きめた。”

    とある。

    そう思うと、

    ぐぐぐっと伸びだしたきっかけは

    たろが服をかけたのがよっぽど汗臭くて嫌だったんじゃないだろうかって

    それでちょっとおこったんじゃないのかなって

    ちょっと竹の子の気持ちになったりもできるなあ。



    最終的に、このお話から伝えたい事はなんだろうなあ。


    塞翁が馬 みたいに

    何か大変なことが起きても、一生懸命解決しようとすることで

    その大変な事が、幸せな事を運んできてくれるものだ、ってことかなあ。


    他にも、色々な要素が詰まっている気がする絵本です。


    ----------

    written by ごじゃるde142(@gojarude142)

  • たけのこがたろをのせたまま、ぐんぐんぐんぐんのびだして……。テンポの速い構成のしっかりした物語と流れるような横長の絵が、絵巻物を思わせます。

    白黒の絵、カラーの絵、縦長の絵などさまざまな展開をみせてくれる楽しい絵本です。

  • 瀬川康男さんが亡くなった。2010/02/18、享年77歳。これはチェコの「ブラチスラバ世界絵本原画展」でグランプリを受賞した作品。瀬川さんが絵を担当された絵本の中でも、特にお気に入りのもののひとつ。ご冥福をお祈りします。

  • ★<span style="color:#66cccc">みどころ</span>★
      
      やまの おくの おくの むかし むかし の おはなし。

      「たろや、たけのこを ほってきておくれ。 こんやは

       ごちそうそうしよう。 おまえの たんびょうびだ」

      かあさんに いわれて たろは うらの たけやぶに いった。

      「うーん いいぞ。こんやは ごちそうだ」

      たけのこは みんなの ごちそうだ。

      やまの おくの おくの むらには さかなも こんぶも ない。

      「これにするか」 たろは くろいつちをもっくり もちあげている

      たけのこを みつけて ほりはじめた。

      すこし ほると あつくなって うわぎを ぬいだ。

      たろは うわぎを すぐそばの たけのこに ひょい とかけた。

      と そのとたん ------------

       
      この後たけのこは、たろをのせたまま空高くどんどんのびていきます。

      さて、どこまでものびていくたけのこ!

      たけのこは、最後海辺に倒れます。

      そして、山奥の山奥に住んでいる人達の

      海に繋がる道になってくれるんです。

      海に行けるようになった山奥の村、はしだいに繁盛し
      
      みんな長生きで幸せにくらしたとさ^^

      たけのこは、どうやってのびるのを止めたと思いますか?

      「たけのこは のびるのに あきた。」 のです

      「そして たけになることに きめた。」 んです
      
      <strong>日本昔話</strong>って、面白ですよね!

      言葉使いも独特ですし、お話の展開も「次はどうなるんだろう」

      と読み手をわくわくさせてくれます♪

      たけのこが村に、幸せを運んできてくれたお話でした=*^-^*=にこっ♪ 

    • yuiitsさん
      こんにちは。
      …なかなか良いレヴューを書かれますね。
      「たけのこは、最後海辺に倒れます。
      そして、山奥の山奥に住んでいる人達の
      海に...
      こんにちは。
      …なかなか良いレヴューを書かれますね。
      「たけのこは、最後海辺に倒れます。
      そして、山奥の山奥に住んでいる人達の
      海に繋がる道になってくれるんです…」
      このくだりがこのお話の核心ですね。
      なんか石器時代にワープしたような感じが
      何とも言えません。
      わたしもブクログに入りました。むに
      2009/12/01
全64件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1935年、愛媛県に生まれる。早稲田大学第一文学部国文科卒業後、コロンビア大学大学院で児童図書、および図書館学を学ぶ。絵本に、『ふしぎなたけのこ』『かさ』(以上福音館書店)、『こぎつねコンとこだぬきポン』(童心社)など多数。訳書に、『時の旅人』(アトリー作)、『思い出のマーニー』(ロビンソン作)(以上岩波書店)などがある。2011年永眠。

「2016年 『にわとり城』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松野正子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
モーリス・センダ...
A.トルストイ
にしまき かやこ
なかの ひろたか
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×