ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005400

感想・レビュー・書評

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  • 2004年10月2日読了。

  • とても美しい物語。

    ウィルキンソンさんのお屋敷の壁の中に、めすねずみが暮らしていた。ある日、ウィルキンソンさんの所へ、つかまった鳩がやってきました。鳩は金色の鳥かごで飼われましたが、森が恋しくて仕方がなかったので、食べ物も飲み物も喉を通りません。少しずつ弱ってしまいました。そこへ、めすねずみがやってきました。めすねずみは、鳩から、今まで見たことも聞いたこともない家の外の世界のことを聞き、外の世界のことが気になってしまいました。そのためしばらくぼーっとしてしまいましたが、しかし、めすねずみにはお腹を壊している夫と、子供たちの世話や家事がありました。いつの間にか時間が経ち、しばらく鳩のところへ行く事ができませんでしたが、ある日の夜、気になって鳩のところへ行きました。そして、窓が開いている事に気付き、どうにか逃がしてやることにしました。


    その日、めすねずみは初めて星を見て、それが何か分からず、金色のボタンだろうと思いました。ボタンでないとすれば、何かふしぎなものだろうとも思いました。でも、はとに話してもらったお話ではなく、自分の目で、自分の力で見たものだから、そんなに不思議じゃないと考えなおしました。
    やがて孫ができました。見た目は孫もめすねずみもそんなに変わりがありませんが、他のねずみたちの知らない事を知っているから、どこか少し違うところがありました。

  • 河合隼雄さんの著書で書いてあり、それから興味を持って読みました。
    最初に河合さんの考えとあらすじを読んでいたので、
    これだけを純粋に読んだときとの感想とではだいぶずれてくると思いますが、
    それでもハトとねずみ女房との友情…ではなく、実際は恋だなぁと改めて思います。

    シンプルな中にも深い愛情があることに気付かされて、ぐっときます。

  • イギリス

  • 自由。
    わたしが何よりも大切なもの。
    社会の中で生活する以上、たくさんの制約があり、家族がいる以上、たくさんの責任があり。でも、心は常に自由でいたいのです。時折読み返すたび、そんなことを考えます。

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著者プロフィール

ルーマー・ゴッデンRumerGodden1907~1998。英国サセックス州生まれ。父の仕事の関係で、生後六カ月で当時英国領だったインドに移り住む。十二歳のときに英国へもどるが、その後もインドとを行き来して暮らした。一九三五年に作家として活動をはじめ、おとな向けや子ども向けに数々の作品を生み出した。作品は長編小説、短編小説、戯曲、詩など多岐にわたる。日本で紹介されている子どもむけの本に、『人形の家』(岩波書店)、『ねずみ女房』(福音館書店)、『バレエダンサー』(偕成社)、『ディダコイ』(評論社、ウィットブレッド賞)、『ねずみの家』『おすのつぼにすんでいたおばあさん』『帰ってきた船乗り人形』『すももの夏』などがある。

「2019年 『ふしぎなようせい人形』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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