天才ピカソのひみつ―美術たんけん隊 (びじゅつのゆうえんち)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005820

作品紹介・あらすじ

美術としたしむ、はじめの一歩。ピカソってほんとうに天才?どうしてもっとうまい絵じゃないの?ここにその答えがあります。現代アートをおいしく食べる本。読んであげるなら5・6才から、じぶんで読むなら小学校初級から。

感想・レビュー・書評

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  • パブロ・ピカソ(1881-1973)は、どうしてあんな「出鱈目にみえる絵」を描いたの? 本当は、下手なんじゃない?・・・ピカソは画家の父から明暗法という手法で「本物そっくりに見える上手い絵」を教わって描いていた。目に見えるものを、一生懸命描くだけでは満足できなくなったピカソは、ある時、アフリカの人が造ったお面と出会う。お面は、目も鼻も口も、好きな形に彫ってあって、上手い絵を描くときの約束事なんか、おかまいなし。だけど生命力に溢れ、元気がいいと思ったピカソであった・・・。

  • 図書館本。育児は種まき、それを実感した本。長女に絵の楽しさを教えてこなかったので、この本に対しても絵画全般に対しても反応が鈍い。課題です。

  • バブくん、ヴィトくん、エルちゃん

    うまい人の絵はシロクロにしたときも明暗がはっきりしているとか…。
    なるほどー。

  • ピカソの絵ってよくわからなかったのですがこんな風に描かれているんだってよくわかりました。

  •  「灰色」を使い分ける力


     ピカソの絵は、「ど、どう鑑賞するのがいいんだろう?」と戸惑うタイプなのですが……っ。この本を読むと、「鑑賞の仕方が分かるだけで、こんなにも世界は違って見えるのか」と驚きました。

     12、3歳の頃の習作や、16歳の頃に描かれた「科学と慈愛」のリアリティに衝撃を受け、試行錯誤の変遷も見比べることができました。

     個人的に1番印象的だったのは、「明るさ暗さの調子がだいじ!」のところでした。色鮮やかな作品を、白黒にした時に表面化する「灰色の段階」!

     「白と黒の間」の、明暗に関する細やかな塗りが圧倒的でした……!

  • 私も「ピカソは絵が下手くそ」「よくわからない」と思っていたひとり 図書館で無造作に子供のために本を借りてきた一冊がとても心に残る一冊になりました。人からいい悪いを言われるためではなく自分の気持ちにとても素直になって描いたらたまたまああいう風になって でも実はその中にも高等テクニックが入り混じっているなんて 奥が深い。。 

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著者プロフィール

古山浩一(ふるやま・こういち)
1955年東京都生まれ。画家。90年代から万年筆画を描き始め、発表を続けている第一人者。86年と90年に上野の森美術館大賞展佳作賞、91年日仏現代美術展大賞、94年同展エコール・ナショナル・シュペリオール・デ・ボザール賞第1席、2003年リキテックス・ビエンナーレ奨励賞ほか受賞。12・13年古山浩一万年筆画展(丸善日本橋店、東京)ほか個展多数開催。主な著書に『万年筆画の教科書』(東京美術)、『ありありまあまあ』『ねこぶたニョッキのおつかい』『天才ピカソのひみつ』(以上、福音館書店)、『絵画の教科書 アクリル画編』『ボッティチェリとリッピ』『ミケランジェロとヴァザーリ』(以上、芸術新聞社)、『万年筆談義』(フェルマー出版)がある。
万年筆のコレクションはおよそ700本。現在、絵画教室や万年筆画講座を上野の森美術館アートスクール(東京)、名古屋、牛久(茨城)で開催している。

「2023年 『万年筆画の教科書 初級編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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