やまこえ のこえ かわこえて

  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834017847

作品紹介・あらすじ

満月の夜遅く、きつねのきっこは山こえ野こえ川こえて、町まで買い物に出かけます。お供はお月さまとふくろうといたちです。町のお豆腐屋さんで油揚げを百枚買った帰り道、闇の中から「こわいぞー、油揚げ百枚おいていけ」という声が聞こえてきて……。『おなべおなべにえたかな?』でおなじみのきつねのきっこが活躍するお話です。リズミカルな言葉と、巧みなストーリー展開で、ぐんぐんお話の世界に引き込んでくれます。

感想・レビュー・書評

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  • 「やまこえ のこえ かわこえて」って、声に出してみてください。どんな感じがしましたか?自分は、それだけでなんだか気持ちいい。
    きっこちゃんの世界に入って、きつねになって、「おいなりさん」食べたくなる!

  • しっかり者のきっこちゃんでも、夜道はやっぱり不安なのですね。頼もしい友だちがついてきてくれたから、安心して町へ買い物に行って帰ることができました。
    きっこちゃんに脅しの声をかけた不届者は、正体バレバレの上に、撃退されるたびに「置いてけ〜」の内容が割引きになっていくのが笑えました。

  • おなべおなべにえたかな
    http://booklog.jp/users/nejidon/archives/1/4834014630
    とんとんとめてくださいな
    http://booklog.jp/users/nejidon/archives/1/4834011534

    ↑↑ 同じ「こいでやすこさん」の作品。
    「きつねのきっこちゃん」が登場する、私の一番好きなお話。
    そして、前述した片山健さんの本とも繋がるキーワードが「お月様」。
    「やまこえて やまこえて きつねのきっこがおでかけです」で始まる、とてもリズム感のある文章に、きっこちゃんのお供をするお月様とふくろうといたちが、それは可愛らしい。
    どの子も表情が豊かで、それを見ているだけでも楽しくなる。

    ところで、夜になってから買い物に行くって、どこへ何を買いに行くの?
    怖くないの?ちゃんと帰れるの?
    心配しながら見ていると、ちゃんと上手く行くようになっている。
    「こわいぞ~ こわいぞ~」という正体不明の怪しい声がするけど、ちゃんとみんなが追い払ってくれるのだ。頼もしいなぁ。
    そんなきっこちゃんのお買い物は、なんと油揚げ100枚!!ここの場面が楽しい。
    でもそんなにたくさん、どうするの?

    実はおうちに帰ってからも、きっこちゃんは大忙し。
    いなりやまのあきまつりのために、おいなりさんを作るのだ。
    (ここでも、大きなお鍋が登場している・笑)
    甘辛い良いにおいがこちらまで漂ってきそうな、思わずよだれが出る場面だ。
    夜道の往復が怖かった分だけ、おいなりさんが特に美味しそう!

    表紙をめくった最初のタイトルの下には、「こわくない こわくない」とおなじないをとなえるきっこちゃんが出てくる。
    小さな子には、安心させる色々なおまじないがいるものね。これも使ってしまおう。
    このお話が好きで、これまで何度も読み聞かせに使った。
    またこの季節が来たと思うと、それだけでわくわく。

    約6分。3歳くらいから。読んだ後はぜひ「おいなりさん」を作って食べましょう。

  • きっこの真剣な表情が良い。
    仲間も増やしてミッションもこなすが、帰り道のささやき声がちょっと怖い!
    私が子供だったら何度読んでもドキドキしそう。
    裏表紙までストーリーが続いているのがうれしい。

  • 山を越え、野を越え、川を越え、夜中にきつねのきっこちゃんが向かうのは町のお豆腐屋さん。
    一人の心細い夜の道行きに、お月様やふくろう、いたち…と頼もしい付き添いが増えていく。
    行きはよいよい帰りは怖い、怖い思いをしてまで夜中に油揚げ100枚を買いに行くのは何でだろう?の疑問の答えはちゃんとわかるしかけになっていて、その理由ときっこちゃんの心意気にほっこり。
    お豆腐屋さんのサービスも嬉しいし、いろんな繋がりが最後みんなを笑顔にしているのがいいな。
    7歳の息子は帰り道に現れた黒い影の正体を冷静に見破っていたw

  • 文章が読んでいて心地良かったです。
    〇未就学児~

  • 3歳3ヶ月。よんで〜、と何回か持ってきました。

    きっこシリーズ2冊目でしたが、今回もにいとちいが出てきて、嬉しかったです。

    今回もみんなで作って楽しそうでした。

  • ちいとにいのオナラがもう愉しくてしかたない3歳8カ月児。

  • 有名どころ、よんだことがなかったので借りた。

    やまこえ のこえ かわこえて
    きつねの きっこが おでかけです。
    ふもとの まちまで あぶらげ かいに いくのです。
    つきや ふくろう いたちも いっしょに おでかけです。

    秋のおはなし。
    リズミカルなところと、そうじゃないところがあります。
    「つきがついてくる」、って子どもの頃はすごくふしぎでした。
    そのふしぎを、自然にあたたかくおはなしに入れているのが心にくい!
    私はおいなりさんが好きではないけれど、このおはなしはいいなぁと思いました。
    やっぱり、みんなで何か作ったり食べたりするシーンはいいですね。
    大満足です。
    最後の最後、後をつけてくるきつねもかわいいものです。

  • 3分55秒。「やまこえてやまこえて」「のこえてのこえて」「かわこえてかわこえて」 繰り返しのことばのリズムが心地いいです。
    秋の満月の夜にお豆腐やさんも一役かいます。 きつねのきっこのおはなし。

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著者プロフィール

こいでやすこ 福島県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。絵本に『とんとん とめてくださいな』(オランダ・銀の石筆賞受賞)、『ゆきのひのゆうびんやさん』『はるです はるのおおそうじ』『とてもとてもあついひ』『もりのひなまつり』『やまこえ のこえ かわこえて』『たろうめいじんのたからもの』『おなべ おなべ にえたかな?』『おおさむ こさむ』『かさ かしてあげる』(以上、福音館書店)など多数ある。2010年没。

「2022年 『おいちにの だーるまさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

こいでやすこの作品

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