人間だって空を飛べる―アメリカ黒人民話集 (福音館文庫 昔話)

  • 福音館書店
3.78
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834018240

作品紹介・あらすじ

アフリカからアメリカへ、奴隷として運ばれた黒い肌の人たちが歴史の変動の中で脈々と語り継いできた民話の数々。逃亡奴隷を母方の祖父としてもつ著者が収集し、語った24編の民話集です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アメリカ黒人の口承伝承とも言える、笑い話が集められた作品。子供向けとは思えない内容の深さ。前々から勉強しようと思っていた分野なので、とても役に立った。

  • アメリカ黒人民話集ということで、同じ口承文学ではあっても、やはり他の地域の民話とは違う「根底に流れる悲哀」−特に、母語を奪われた者の物語であることが感じられた。だが、それらは時に面白おかしく語られる。中には、白人移民の物語由来か?と思われるものもあるが、どこか力強く語り直され、魅力的である。終章は実話も含まれる奴隷たちの物語であり、それまでの民話を紡いできた人々の置かれていた状況に思いを寄せる。表題作は圧巻。

  • アメリカ黒人民話集 
    原題:The People Could Fly
    by Virginia Hamilton

    ウサギの意味~自分自身と同一視
    ウサギ兄貴
    最初「ブラビー」
    のちに「ブラーBrer」「ビー」あるいは「ブラーBruth」
    いずれもブラザーBrotherのなまり
    から
    黒人奴隷ジョンに象徴する物語へ

    初めての黒人民話 19世紀1880年ジャーナリストのジョエルチャンドラー・ハリスによる(編集)『アンクル・リーマスの歌と物語』

    黒人民話はアメリカの伝統の一部である byヴァージニア・ハミルトン


    大きく4つのグループ
    1)牡ライオンとクマ兄貴とウサギ兄貴の話
    動物が主人公となる民話

    2)月の塔の美少女

    3)ジョンと大魔王の娘の話

    4)逃亡奴隷を運んでゆく

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「昔話・神話・歴史」で紹介された本。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ヴァージニア・ハミルトン

「2002年 『人間だって空を飛べる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヴァージニア・ハミルトンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×