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- / ISBN・EAN: 9784834019377
作品紹介・あらすじ
本書は、作者のD.B.ジョンソンが、ヘンリー・デイビッド・ソローの名著『ウォールデン-森の生活-』の、有名な一節に着想をえて創作したものです。ヘンリーとともだちは、48キロはなれた美しい町、フィッチバーグを見にいくことにしました。けれど、どうやっていくかについては、ヘンリーは歩いていくのがいいと思い、ともだちは働いたお金で、汽車に乗ってみたいと思いました。それは、ふたりの人生の楽しみ方がちがっていたからです。人生をどう生きるかについての、ヘンリーとともだちの考え方のちがいが、ページの見ひらきごとに対比されて描かれています。ふたりの一日のすごし方、経験の楽しみ方などをとおして、子どももおとなも楽しめる、ソローの「いまを楽しく生きる」思想のすばらしい入門書になっています。
感想・レビュー・書評
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ソローの『森の生活』を分かりやすくした絵本です。
三鷹の国立天文台キャンパス内にある「星と森と絵本の家」で出会いました。
『森の生活』は素晴らしい本ですが、なにせ分厚くてお店の本棚に置くのはためらってしまいます。
絵本ならばとっつき易く、小さい頃からソローの豊かな世界に触れることができます。
シリーズで何冊か刊行されているようなので、目下捜索中。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
くまのヘンリーシリーズ。
「自然のなかで生きる楽しみ」を描いたものとのこと。
フィッチバーグへ行くことにしたヘンリーとともだちだが、ともだちは働いたお金で汽車に乗っていきたいと思い、ヘンリーは歩いて行こうと思う。それぞれのやり方でフィッチバーグを目指す二人の一日の様子が、左右のページに対照的に描かれる。
所々に表れる時計が時間の経過を示すという細かい工夫が楽しい。
自分の歩いていく過程を楽しむヘンリーの姿もいいが、二人がそれぞれ自分のやり方で過ごす様子がいい。
そして最後のページで二人は目的地で再会する。互いに納得している姿に、いい一日だったね、と声を掛けたくなる。 -
友達とフィッチバーグへ行く事にした熊のヘンリー
友達はお金をためて汽車に乗り、ヘンリーは歩いてそれぞれ目的地へ向かう事にしました
2人は無事に目的地に着けるのでしょうか?