菜の子先生は大いそがし! (福音館創作童話シリーズ)

著者 : 富安陽子

• 福音館書店 (2005年3月31日発売)

作品紹介・あらすじ

まん丸眼鏡のふしぎ先生、再登場。図書室の秘密の扉から始まる大騒動、キテレツ運動会に危機一髪の遠足、そして美しいクリスマス・ストーリーまで、まさにお話のフルコース!

感想・レビュー・書評

[ke-honさんの感想 · 2018年2月28日]

創作物語。菜の子先生短編集第2弾。
不思議な先生菜の子先生が少し困った子どもの問題を少し厳しい態度で解決します。
「図書室の秘密の扉」飯田第三小学校に菜の子先生現る
図書委員の当番を4回もさぼった川村昇は、罰として一人で図書室の整理をすることになりました。適当に棚に戻した本が実は物語の世界の扉を開く鍵だったので大変なことに。
「秋晴れのキテレツ運動会」岩根山小学校に、菜の子先生現る
伊藤さやかは、おばあちゃんにもらったお守りを体操服のポケットに入れて運動会に出ていました。他のみんなが変な動きをしていることに気がついたさやかは、菜の子先生と一緒にあまのじゃくを探すことになります。
「住所のない美容室」ナンジャモンジャのお得意様
いつも行けるとは限らない美容室に現れた不思議なお客さんが、御座山でみた不思議な出来事のことを話します。
「校長先生のクリスマス・イブ」松戸小学校に菜の子先生現る
2学期最後の日、校長先生が校舎の見回りをしていると、誰もいないはずの理科室から女の子と誰か先生の話し声が聞こえてきました。それはどこかできいたことのある会話でした。
菜の子先生が直接子どもと行動する話は最初の2作。後の2作は少し趣の違うどちらかというと優しい菜の子先生の話です。白黒のペン画の挿絵はほぼ前ページにあるが、話の内容をすべて書きすぎてはいないので、不思議な情景を想像する余地がある。ある程度ボリュームのある短編なので少し物語が読めるようになった子に向いている。

[海(ｶｲ)さんの感想 · 2017年1月23日]

【図書館】『菜の子先生』シリーズ第２弾！『図書館の秘密の扉』は普通に面白かった！『住所のない美容室』と『校長先生のクリスマス・イブ』は、また違った感じで面白かった。

[arukudesuさんの感想 · 2016年1月8日]

図書委員の仕事をいいかげんにしたら本からキャラクターがとびだしてとんでもないことに。
運動会にあまのじゃくがまぎれこんではちゃめちゃに
どれも楽しくてわくわくします。

[102kakuさんの感想 · 2012年8月31日]

菜の子先生のお話が4つ入っています。
好きなのは、図書室のお話しと校長先生のお話し。
この本、挿絵の配置がとても素敵です。ページを捲るのが楽しい！お話しは更に楽しいのです。
そして、なんだか懐かしさ満載。運動会の音楽とか、さよなら三角とか、とても懐かしかったです。
今の小学生には懐かしいはないと思うけど、懐かしい抜きでも充分に楽しめます。
大人のあなたにもお勧めです。

[まなぶんぶんさんの感想 · 2010年10月15日]

【附属世田谷小学校　図書新聞から　「先生特集」】

～本当に会いたくなってしまう先生です～
図書室の秘密のとびらから始まる大騒動、えんそく、運動会、2学期の出来事です。

[Wakanaさんの感想 · 2005年4月17日]

見れば見るほど自分にそっくりな菜の子先生シリーズ2冊目。今回は、菜の子先生の素顔にちょっと迫る章もあったりして、ますます楽しめました。三学期が早くも楽しみです。[2005.04.16]

著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』（あかね書房）で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ（偕成社）で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』（偕成社）で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』（偕成社）により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』（絵・松成真理子　偕成社）で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ　まゆのおはなし」シリーズ（絵・降矢なな　福音館書店）、「オニのサラリーマン」シリーズ（絵・大島妙子　福音館書店）などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」