ビアトリクス・ポター (福音館の単行本)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834025316

作品紹介・あらすじ

力強い一本の描線のように、彼女はくっきりとした足跡を地上にしるしていった-。日記、手紙、写真、未発表の画稿など新資料を駆使して、たぐいまれなひとりの女性の生涯を、たんねんに克明に、そしてダイナミックにあとづける。カラー図版多数収録。

感想・レビュー・書評

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  • ビアトリクス・ポターの生涯を詳細に調査し、綴った伝記。
    第1章~第7章   ビアトリクス・ギャラリー I~V
    「ビアトリクス・ポター伝」の現在
    地図/系図、関連参考図書、謝辞、索引有り。
    ビアトリクス・ポターの生涯を豊富な資料・鮮やかな画像・日記・
    書簡・関わった人々への取材等で、詳細に綴っています。
    記述と写真や絵の統合性が良い・・・あ、吉田新一さんの翻訳だ。
    祖父の代から始まり、幼少期&当時の階級での少女生活、
    仲の良い姉弟、滞在した場所での自然との出逢い、
    動植物を観察し描く喜び。そして絵が売れることを知る。
    成長してからの彼女は、波乱万丈の波に揉まれていきます。
    絵本の制作と、出版社との関係。近しい人々の死。
    湖水地方に土地を購入し、結婚。やがて畜農家としての生活へ。
    地域での活動、ナショナルトラスト運動との関わり、母との葛藤。
    第二次世界大戦中での生活と死。そして遺言。
    絵本作家としての顔のみならず、祖父や父からの遺伝を思わせる
    経営能力や法律の熟知は、彼女のもう一つの一面となり、
    遺された数々が保管&公開されて、現在も作品が読み継がれる
    要因にもなっています。
    訳者あとがきも、本文の補足として、良い内容でした。
    それにしても、閉ざされた環境に育った少女が、かくも行動し、
    成長してゆく姿は、なんとも波乱万丈、ドラマチックです。

  • ピーターラビットの作者、ビアトリクスポターの幼少期から晩年までを、作品や残されたスケッチ、資料、当時を知る人への聞き込み(?)などから浮き彫りにした伝記的著書。ポターの生き方は波乱万丈で、一見メルヘンに見えるイラストからは想像できないほど。

  •  ポターと言えばピーターラビット。もうこれはイコールで結ばれているようなもの。
     でも彼女が描いたのは病床にいる女の子へ宛てたお手紙のストーリ-。
     彼女は本当はキノコやシダなどの植物画を描き、それは本当に繊細で美しい。ポターの原画を見た事があるが、そりゃあナショナルトラスト運動も起こるだろうと納得のいくものでした。
     若干この本はポーターラビットのファン向けかな(笑)
     でも彼女が本当に描きたかった世界はこっちなんだよなあと思うと、画集でも買ってみるかという気がしてくる

  • 物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
    東大OPACには登録されていません。

    貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
    返却:物性研図書室へ返却してください

  • 『羊飼いの暮らし』でビアトリクス・ポター について書かれていたので読んでみた。読む前はピーターラビットの作者というくらいしか知らず、しかもそれさえあまり馴染みがない状態だったけどこんなに意志の強い女性だったとは。嫌なものは嫌、だけど忠義は通す彼女のことが読んでいてどんどん好きになった。彼女の人生は何十匹もの動物と共にあり、だけれど昔の人が往々にしてそうだったように動物は動物として一線を引いた眼差しが心地よかった。それにしても死後にこんなに日記や手紙を公開されるのは、もし自分だったらと思うと少し複雑。

  • ふむ

  • ミスポターの研究書。
    写真、図などが豊富で、文章とのバランスもよい。
    ピーターラビットのファンならお勧め。

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