いしゃがよい (幼児絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 493
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834081640

作品紹介・あらすじ

山で迷子のパンダの子どもを見つけたエンさんは、ファンファンと名付けて育てます。体の弱いファンファンが病気をするたびに、エンさんはファンファンを自転車に乗せ、ひと山越え、ふた山越えて医者通い。やがて、ファンファンは大きく丈夫に育ち、今度はファンファンが年老いたエンさんを乗せて医者通い。ふたりの温かい交流を描きます。

感想・レビュー・書評

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  • 読みながら思わずもらい泣き。
    泣ける絵本だとは思わなかったよ。
    軽い語り口からじんわり滲みでてくる情の深さ、あったかさがとても好みで、読み聞かせもあっさり楽しげに読んでみた(泣いたけど)。

    拾ったパンダを育てはじめたエンさん。
    パンダは体が弱くて、お腹が痛い頭が痛い喉が痛いとその度に、エンさんは自転車にパンダを乗せて、山2つ越えて医者に通う。雨でも、雪でも。
    エンさんは自転車を漕ぎながら歌を歌う。

    年月が過ぎてパンダは丈夫に大きく育ち、エンさんは年取って病気がちに。今度はパンダが自転車を漕いで、エンさんを医者に連れて行く。山2つ越えて。あの歌を歌いながら。

    いい歌だな。
    いいお話だな。


    通院の多かった長男と、それに付き合って病院の待合室で時間を過ごすことの多かった次男のことを思いながら読んだ。

    読み終わってから2人に「○○病院のこと、覚えてる?」と聞いてみたら、「覚えてる!」と。
    バスを乗り継いで通ったこと、大きなリュックに絵本を詰め込んで通ったこと(とにかく待ち時間が長い)、病院の隣の中華料理屋のラーメンの味や、売店で買ったハイチュウの味まで……結構大変だった通院をまるで楽しかった遠足の思い出話をしているみたいに話してくれるので、笑ってしまった。

  • 薬局の待合室にて

    文章が短いので子どもだけで読める
    単純な内容だけれど
    最後はホロリとさせられる
    パンダが成長して自転車の2人乗りが
    どのように変わっていくのか
    きちんと見ておきたいところ

    薬局でこどものとも版の薄いのを読んだ帰りに
    本屋さんでは
    絵本フェアでたくさんの有名な絵本の中に
    ハードカバー版が飾られていた
    気になった絵本が大々的に…
    こんな偶然あるんだなぁ
    昔の絵本が新品で飾られていると
    なんだか嬉しくて欲しくなっちゃう

  •  約4分30秒。読んであげるなら、2歳~4歳。

     エンさんが、ひとりぼっちで泣いていた子どものパンダをひろって、ファンファンと名付けて育てたよ。
     ファンファンが病気になったときには、エンさんはファンファンを自転車に乗せていしゃがよいをしたよ。
     帰り、エンさんはいつもファンファンのために歌います。

     エンさんとパンダのファンファンの、親子のような関係がとっても温かい。
     歌の部分は、自分で節をつけても面白いと思います。また、繰り返しが多いと、大人にはつまらなく感じるかもしれませんが、小さい子どもたちは安心感に繋がるのだろうと感じました。

     結末がなんともほっこりします。

  • リズム感があってテンポも絵もいい。子供のために一生懸命医者通い、やがて。心あたたまるオチ

  • エンさんと、からだのよわいパンダのファンファン。ある日出会ったことで親子のような関係に。2人の間の強い絆が感じられる力強くあたたかい物語です。

  • 子供以上に私が大好きな絵本。
    面白い、可愛らしい、涙なくしては読めない。
    今回は図書館で借りて読んだけど手元においておきたいな。

  • 5歳1ヶ月の娘に読み聞かせ

    ふたりの素敵な関係が泣ける。

  • 拾ったパンダにファンファンを名付けたエンさん。体の弱いファンファンのために何度も何度も山を越えてお医者さんの所へ通います。

    長い時間の中で与えられた愛情を、今度はファンファンが年老いたエンさんに返す。じんわりと暖かくなる一冊。

  • 「だいじょうぶだいじょうぶ」に似た読後感。過ぎていく日々や自分じゃない誰かの老いに対して感じる寂寥感。お世話になった人を大事にしたくなりました。
    子供向け、というより大人向け。でも子供にも何かはわからなくて良いから何かを感じ取ってもらいたい。

  • 医者が良いかと思った。
    医者通いだったとは…。

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著者プロフィール

絵本作家

「2017年 『ドンドン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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