三びきのやぎのがらがらどん (大型絵本)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 125
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834082128

作品紹介・あらすじ

谷をわたろうとする山羊の兄弟と谷の魔物との知恵比べ。北欧民話の秀作絵本。

感想・レビュー・書評

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  • トロール強すぎ!でも、三匹目やぎめちゃくちゃ強い!

  • 名作『三びきのやぎのがらがらどん』の大型版の絵本。

    お話としては、3匹の山羊(「なまえは、どれも がらがらどん と いいました」)が、川の向こうの草場で草を食べるため、トロルの住む橋を越えていく、というもの。
    1匹目のがらがらどんは小さく、とてもトロルに敵わないため、「すこし まてば、二ばんめやぎの がらがらどんが やってきます。ぼくより ずっと おおきいですよ」と知恵を働かせて切り抜ける。2匹目のがらがらどんも同様に、三匹目のがらがらどんに全てを預けて切り抜ける。
    そして三匹目のがらがらどんは、トロルを誤魔化そうともせず、破壊の宣言と純粋な暴力とを用いてトロルをばらばらにし、橋を越えていく。

    ディフォルメされた風景は力強く、山羊は生き生きとして、トロルは不気味な存在感を放つ。
    そしてそれ以上に、この三匹目のがらがらどんが、(私が幼児だった頃)子ども心に畏怖を感じさせるほど、怖く、格好良かった。
    トロルが八つ裂きにされる瞬間、勧善懲悪が成就されたはずなのに、むしろがらがらどんの強烈さに圧倒され、唖然としてしまう。そしてページをめくってからの、あっけらかんとした山羊たちの笑顔。

    大型絵本で改めて見てみると、上述の物語のメリハリやキャラクターの迫力が、より強調されて感じられるように思えた。
    読み聞かせの後に、2歳の娘が何か言っていると思えば、三匹目のがらがらどんの啖呵を真似していて、どうやら気に入ってくれたようだった。

  • ノルウェーの昔話を大型の絵本で楽しみました。
    大きさが違うヤギさんたちが橋を渡るときの音とトロルのことばの対が面白い。
    「チョキン、パチン、ストン。」というおしまいのことばは訳者のオリジナル?!

  • ●おはなし会にて。
    ●やっぱりおもしろいと思う。なんでかをうまく説明できないけど。

  • 世界の怖い昔ばはし。The three biliy goats gruff.の翻訳 48×38㎝9600円

  • H29.9.28 20分放課

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著者プロフィール

せたていじ 瀬田貞二1916年、東京に生まれる。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、『児童百科事典』(平凡社)の企画編集者をふりだしに、生涯にわたって児童文学の評論、創作、翻訳などを手がけ、大きな業績をのこした。著書に『落穂ひろい』(第36回毎日出版文化賞特別賞他)『絵本論』(以上、福音館書店)、訳書にL・H・スミスの『児童文学論』(共訳)『ナルニア国ものがたり』(以上、岩波書店)、絵本に『きょうはなんのひ?』(第2回絵本にっぽん賞)『かさじぞう』、絵本の翻訳に『チムとゆうかんなせんちょうさん』『げんきなマドレーヌ』(以上、福音館書店)など多数。1979年没。

「2016年 『三びきのやぎのがらがらどん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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